困ったときの解決方法はネットの中よりも「本」の中にある。
たしかに、情報はネットにもあるけど、どうしても浅くなる。
昔、とある会社の顧客情報が漏洩してしまうという事件があった。セキュリティ的にゆるゆるだったために、そこの従業員が顧客情報を外に持ち出すことが可能な状態だったのだ。
ボクはそれのシステム側の対応の応援で、その会社へシステム修正の応援で行くこととなった。その会社の担当者はある技術的な問題と格闘していて、どうするか検討している真っ只中だった。
ボクが、その担当者に「この問題を解決するにはどうしたらいいのやら」と言ったら、その担当者は
「どこかに解決策はありますよ。ほとんどは本の中にヒントがあります。だから今、この本を読んでいますよ」
と言って、5、6冊の技術書を出してきた。中には洋書も数冊あった。
これを聞いたとき、ボクは「確かにそうだ!」と思った。技術的な問題は最終的には本を読んで解決することがほとんどだった。もちろん、ネットで検索して探す方法もあるけど、ネット情報はどうしても広く浅い。問題を解決するには浅すぎるのだ。
しかし、本の中から探すのは大変かもしれないが、やっぱり情報が深くて、問題を解決するために必要な答えそのものだったり、ヒントがあるのだ。
ただ、最新の情報は本になっていないこともあって、それは結局、ネットのFAQとか、専門のコミュニティーとかに入って情報を探したりもした。ただ、本で90%のぐらいのことは解決できるというのが実感。
そして、その例の担当者は、結局、本の中からヒントをみつけて技術的な問題を解決していた。
困ったときの解決方法はネットよりも本の中にあるものだ。ただ、問題の海が大きすぎる場合もある。情報の嵐に難破しないように、それをナビゲートしれくれる人がいるのであれば、聞いた方が効率的だし、いなければ、入門的な本から情報の全体像を読み取る必要もある。
ネットは便利だけど、何かを現実的に変えるにはネットより深いものに触れなければならないんじゃないかと思う。その一つが本ということ。もっと本に触れた方がいいんじゃないだろうか。