思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

サウナの入り方<基本編>@『医者が教えるサウナの教科書』


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Image by KSchlott from Pixabay

 

寒い季節のせいでしょうか。再びサウナ本を手にとってしまいました。今回のサウナ本はこれです。

 

 

先日読んだサウナ本も良かったのですが、今回の本は更に「サウナ」に詳しくなれそうです。

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『人生を変えるサウナ術』が入門編なら、今回の『医者が教えるサウナの教科書』は基本編といったところでしょうか。

 

著者の加藤容崇氏は『人生を変えるサウナ術』でもちょこっと、お名前が出てきているんですよ。そんな加藤氏も最初はなんとなくサウナに入っていたようです。

 

現在は、「サウナドクター」と呼ばれることすらある私ですが、元々サウナ好きというわけではありませんでした。実は、サウナには正しい入り方というものがあり、「サウナ→水風呂→外気浴」がワンセットです。「サウナで汗をかいて終わり」ではありません。

 

しかし、以前の私は正し知識がなかったため、ちょっと汗をかいたら出て、シャワーで汗を流して終わり。水風呂なんて拷問だと思っていましたし、外気浴にいたっては発想すらしませんでした。つまり、サウナには、銭湯のついでになんとなく入っていただけなのです。

 

サウナ―たちのレクチャーを受けながら、実際にサウナに入ると・・・。明らかに違うのです。今まで自己流で入っていたサウナとは、体の反応が違うんです。

 

何といっても加藤氏は病理学、生理学に詳しいドクターです。そのドクターがサウナに真正面から向き合って、科学的・医学的な知見がしっかり加わっているから頼もしい本です。まさに「教科書」です。

 

では、まずは目次から

 

■目次
はじめに
第1章 なぜサウナで仕事のパフォーマンスが上がるのか?
第2章 最強効果を出す、医学的に正しいサウナの入り方
第3章 ここまでわかったサウナの科学
第4章 目的別・こんな時にはこの入り方
第5章 日常生活へのサウナの取り入れ方
第6章 サウナドクターに聞くQ&A
おわりに
おすすめサウナリスト

 

読書メモしたところも今回は山ほどあるのですが、特によかったところをあげていきます。

 

■第1章 なぜサウナで仕事のパフォーマンスが上がるのか?

 

・サウナは人体にとって「非日常的な危機的状況」

 

・サウナに入ると、熱くて、色々なことを考える余裕がありません。人体は、サウナの環境に対応できるように集中し、余計なことを考えなくなります。

 

・極限まで熱せされた体が、今度は冷水につけられます。体は驚きます。そして、人体は再び生命の危機を感じます。体内では、自律神経、心拍、血圧、血流量、脳内ホルモンなどをコントロールし、持てるすべての力を総動員して、環境に適応しようとします。

 

「サウナ室→水風呂→外気浴」で、体内にめまぐるしい変化を起こすことこそが、「ととのう」カギとなるのです。

 

この生命の危機的状況を疑似的に作り出しすことで、『LIFESPAN』でシンクレア先生も言われているように、サバイバル回路を起動し、サーチュイン遺伝子を活性化させることにもなるのでしょうね。

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さらにサウナにはこんな効果があるのです。

 

効果1 脳疲労が取れて頭がスッキリする
効果2 決断力と集中力がアップする
効果3 アイディアやひらめきが舞い降りる
効果4 感情的にならなくなる
効果5 75%が改善を実感!睡眠をコントロールできるようになる
効果6 感覚が敏感になる
効果7 肩凝り・腰痛・眼精疲労がやわらぐ
効果8 見た目がよくなる!肌がきれいになり、やせやすい体質になる

 

つづいて、第2章は、

 

最強効果を出す、医学的に正しいサウナの入り方

 

がテーマです。医学的に正しいと言われると、背筋がぴしっと伸びますね。箇条書きにまとめてみました。

 

<全体>

・「サウナ→水風呂→外気浴」を3~4セットが基本。
・1セットの中に他の行動をプラスするのはNG
・各セットの間に体を洗ったり、入浴をしたりするのはOK
・セットとセットの間には水分を補給する
・最終セットは「サウナ」→「水風呂(10秒程度)」→「水シャワー」

 

 

<サウナ>

・姿勢:私のおすすめはスペースがあれば、「あぐら」or「体育座り」です。
・サウナ室を出る時間は脈が平常時の2倍になったら(軽いジョギングをした程度)

 

<水風呂>

・水風呂に入る時は大きく息を吸い、吐きながら入る。
・体勢は浮遊がベスト。
・水流が静かなところで過ごす(羽衣をまとうため)
・水風呂を出るタイミングは、脈が平常時に戻ったら。だいたい1分程度。または、呼吸をしたときに気道がスース―したら。
・長く入り過ぎると、頭がくらっとして転倒する恐れがある。これは「ととのう」ではない。

 

<外気浴>

・外気浴は「気持ちよさ」最優先でなるべく横になる。
・外気浴タイムは5~10分程度。足の末端が少し冷たく感じる程度まで。

 

詳しくかかれているので、それぞれのフェーズの参考になりますね。

 

また、

 

第3章 ここまでわかったサウナの科学

 

でも、興味をそそる内容が盛りだくさんでした。

 

・サウナ後の脳は「瞑想をした状態」に近い

お風呂とサウナの最大の差は、その「脳のスッキリ感」にあります。お風呂では、体の疲れは取れても、脳の疲れは取れません。

・サウナは毎日入るのが最も健康効果が高い。

免疫力が高まり、風邪やインフルエンザにかかりにくくなる

 

などなどです。

 


第4章 目的別・こんな時にはこの入り方

 

この章では、朝サウナと夜サウナの入り方も紹介されていました。ホテル・旅館等に宿泊でもしないと、なかなか朝サウナにいくことはなかなか無いですが、そのときにはやってみようと思います。

 

<朝ウナ>:眠気を飛ばしたい朝ウナは1~2セット
お風呂全身浴1分(冬の場合、夏は水シャワー)→サウナ5分(脈拍110/分まで)→水風呂10秒→水より少しぬるいシャワーを浴びて終了(外気浴はなし)


<夜サウナ>:眠りにつきたい夜サウナは3セット~
お風呂全身浴2分(冬の場合、夏は水シャワー)→サウナ7分(脈拍120~130/分まで)→水風呂1分→外気浴5~10分→水分補給
これを3~4セット行います。

 

 

第5章 日常生活へのサウナの取り入れ方

 

では、「こんなサウナは危険である」は見ておくべき内容だと思いました。サウナを使うときの確認事項となります。

 

・ドライで無駄に熱いサウナ(目も皮膚も乾燥する)
・思いやりのない熱すぎる熱波をする施設
・不衛生(感染症にかかる恐れがある)
・飲み水がない(脱水症を起こしやすい)
・水風呂に手すりがない(転倒すると危険)

 

 

第6章 サウナドクターに聞くQ&A

 

この章もいろいろと興味深いQ&Aがあるのですが、サウナNGの場合は重要だと思ったので、メモしておきます。

 

・心臓血管系の疾患がある人(高血圧、狭心症不整脈動脈瘤脳梗塞など)
・透析中の人(脱水を起こしやすい)
・子供(10歳以下)
・妊婦(特に妊娠初期と後期)
感染症を持っている人
・泥酔、あるいは二日酔いの人
・アレルギーがある人(アルマを使うロウリュの場合、要確認)
・鉄欠乏性貧血(倒れてしまわないように鉄分を補給して入ればOK)
・風邪を引いている人

 

 風邪を引いているときは体を温めたいから、入っちゃいそうですが、周りにもうつす可能性があるし、著者の加藤氏も実際にやってみたら結果的に悪化したそうです。

 

ある程度の健康度を保っているからこそ、サウナにも入れるのかもしれません。年末年始、どれくらいサウナにいけるか楽しみです。