この記事は前回からの続きです。
およそ1か月半かけてプログラミング研修が終わり、本社ではない、現場先に出向するようになり、初日から言い渡されたタスクが何がなんだかさっぱりわからないまま、1週間を終えようとしていた。
「テスト設計書」を作成することが、ボクに与えられたタスクなのだが、プログラムソースをみても、その膨大な量に圧倒されどこをどうみていいかもわからないままだった。
ただ、時間だけが過ぎていく。手は動いているが、中身は何も進んでいない。こういうのを仕事をしているふりっていうんだろうな。
その週の終わりの日に、チーム単位の進捗報告会なるものがあった。
はじめて参加するのだが、どうやらチーム単位といっても、ボクが所属している会社だけではないようで、20人ほどいた。
信頼できる上司Aさんに聞くと、うちの会社は今回の開発のごく一部を受託していて、その発注先による進捗報告会とのこと。
各自、順番に担当しているタスクの報告を聞かれて答えていく。ボクは当然実質進捗ゼロなのだけど、ゼロなんて言えないので、50%ですと答えておいた。。。。
で、次の週の真ん中あたりに、その発注先の上位の管理職Bさんが、遅延を挽回するってことで、直接ボクらをチェックするようになった。
順々に各自の作業の途中成果物を確認しながら、Bさんがボクのところへやってきて、さっそく進み具合を確認しはじめた。みるみる顔色が変わるのがわかる。
これは、、、、、
何もできてないじゃないか!!!
進捗を偽って報告しているな!!!!
Bさんからめっちゃ怒られ、ついでに、信頼できる上司Aさんにも
部下の管理できてない!!
って怒っていた。
まあ、いつかどこかでこうなることはわかっていたのだけど、Aさんは、その発注会社のBさんからは、「担当から外せ」と言われたようで、ボクは担当するタスクから外れた。Aさんから怒られることはなかったけど、申し訳なさいで一杯になった。
まあ、当たり前なことだ。ボクが逆の立場なら、すぐに担当を変えるように指示する。オーバースペックならば、別の人がやるしかない。納期はボクの成長なんか待ってくれないから。
で、結局、担当は外され、みんなのフォローアップをやるという雑用になった。よく帰社しろと言われなかったものだ。使いものになっていないのだから、返却されちゃうと思ったけど。まあ、あとあと必要となるからなんだけど。。。。
でも、正直、ホッとした。背負いきれない荷物をずっともったまた動けないでいたから。
それに、実感を伴った学びがあった。
・悪い報告はすぐにする。
・相手の顔色気にせず、躊躇せず不明点はしつこく聞け!
担当を外された日から、ボクは自社メンバーのための雑用係となった。