先日、初の「大学入試共通テスト」が実施されましたね。英語や数学1Aがセンター試験と比べると大きく変わったとか、地理Bでブラタモリ的中とか話題になっています。
約30年ほど前に、ボクもこの時期に「大学入学センター試験」を受けました。あれから30年近く経ってしまったのですね・・・・。
今は、Youtubeでの学習系コンテンツが無料で視聴できたり、スタディサプリのような低価格で良質なコンテンツを視聴できますよね。
WEBでも様々なサービスがあり、さらには、学習参考書・問題集の種類も豊富でネット連動してるような学参本もあります。
ネット環境も含めて、今の中学生、高校生はの学習環境はかなり恵まれているんじゃないでしょうか。
ボクが受験生のときには、当然、インターネットなどまだ一般的ではなかったし、パソコンですら、ごく一部の人たちが使っているようなものです。
そんな中、当時のボクらにとってアクセスしやすかったのはラジオ・テレビです。
1990年頃のことですが、「大学受験ラジオ講座」というラジオ番組があり、それが今でいうところの「Youtube」や「スタサプ」のようなものだったかもしれません。
今の若い人だと、知らない人も多いでしょうね。Youtubeに何本かアップされていました。もちろん、動画ではなくラジオ音源です。
大学受験ラジオ講座を聴いていた方なら、あの懐かしい「大学祝典序曲」も最初に聞くことができますよ!
大学受験ラジオ講座 英語 宮崎 尊 先生 1993年1月1日(金)放送
ボクが聞いていたのは、毎朝5時~6時の間の放送で、テキストは月刊だったので月1で購入します。登壇されていた先生には、英語ではあの伊藤和夫先生、数学では寺田文行先生、秋山仁先生が講師をされていました。
伊藤和夫先生といえば、『英文解釈教室』がロングセラーとなる英語参考書の著者です。
読みこんで、使いこなせる受験生は多くないようですが・・・・・。
でも、ラジオ講座での伊藤先生の講義は「わかりやすかった!」と記憶しています。
そして、
数学は「チャート式」ではなく寺田先生の「鉄則シリーズ」を、ボクは使っていました。
この鉄則には本当にお世話になりました。この鉄則も、学校の数学の先生に推されて使うようになりました。ただ、残念なことに、今は廃刊となっていてるようです。
寺田先生の放送もYoutubeにありました。
大学受験ラジオ講座―数学・寺田の鉄則 微分・積分(1993年)
当時は、Youtubeなどは当然なくて、参考書を書いている先生の講義をみたり聞いたりすることは、大手予備校のメイン校舎にでも行かない限り、難しかったのです。だから、ラジオ講座はその先生たちの講義を聞ける貴重な機会でしたね。
ボクも受験生のときはそんな貴重な機会を逃したくなくて、5時前に起床して5時から1時間。ラジオ講座で講義を聴いていました。
今の時代、朝5時に起きたり、ラジオを聞いたりする必要はなく、いつでもどこでも動画で授業を見ることができます。良質な参考書、問題集、膨大な受験情報が簡単に入手できるようになっています。
そんな素晴らし環境がありながらも、継続的な学習として、そういったコンテンツを使いこなしている中高生に出会ったことが今のところありません。
もったいないですね。もっと活用すればいいのにとつくづく思います。
入試シーズンもあと2か月ちょっと、コロナ禍での受験ではあるけど、受験生には、コロナやインフル、風邪にかかることなく、全脳力を出し切って挑んで頂きたいです。