前回、大家さんとの出会いについて書きました。
そんな、大家さんと写真の1枚でも撮っておけばよかったのですが、一枚もありません。大家さんの姿はアタマの記憶の中にあるだけです。その記憶を頼りにネットで写真を探してみました。
とても、雰囲気が大家さんに似ている写真がありました!
これです!!
そうそう、こんな感じでした。
■東京の殺人的な暑さ
そんな大家さんとの独特な交流にも慣れて、季節は梅雨から夏へ。
ボクは北海道出身で、東京の夏の暑さには衝撃を受けていました。あの梅雨のジメジメ感。そして真夏の人間の体温と同じぐらいの最高気温。ボクにとって東京の暑さは未知なる体験でした。
北海道に住んでいたころは、夏といってもだいたい25~30度の間くらいで、真夏日になるのは通算で1週間あるかないか。湿度も東京ほど高くないので、扇風機があれば十分でエアコンは不要でした。
北海道出身のボクにとっては殺人的な暑さになる東京の夏の暑さをなんとかする必要がありました。なんといってもその部屋にはエアコンがなかった!
■大家さんへの頼み事
あるとき、近所の別の学生アパートの部屋には備え付けのエアコンがあるときいて、これは、大家さんに「エアコンを付けて!」と、お願いしてみようと思いました。
そして、大家さんがアパートに来ているときに、さっそく頼んでみました。
「ボクは北海道にずっと住んでいて東京の暑さはかなりきついです、他のアパートのようにエアコンつけてくれませんか?」
■エアコンがついた!
最初は、すこし渋られましたが、最終的に各部屋にエアコンをつけてくれたのです!
頼んでみるもんだなーって。大家さんと仲良くしていてよかったなーって思いましたね。
■大家さんの気遣い
また、実家の両親と電話で話していた時にわかったことなのですが、大家さんは、実家の両親の元に3ヵ月に一度ほど、ハガキで「息子さんの状況は・・・」と近況を知らせてくれていたそうなのです。
■ボクにもハガキが届くようになる
そんな大家さんから、ボク宛にハガキが届くようになりました。その内容は、エアコンの調子はどうかとか、夏バテしないように気を付けてとかといった内容でした。
そして、そのハガキの最後には
「アパートの住人全員に〇〇の事を伝えて」
と書いてあるのです。
まあ、エアコンもつけてもらったし、これぐらいやっておかなければと思って、全員に大家さんからの「ことづけ」を伝えました。
その後、何かある度に、大家さんからハガキが届き、ときには電話で直接頼まれるようになったのです。それを一人ひとりに伝えにいくのです。結構面倒なんですけどね。。。。
■アパートの管理人代理?
なんだか、気づいたらアパートの管理人代理みたいなことやってました。
新しく入ってきた住人は、ボクを大家さんの孫か何かと勘違いされていましたからね。
大家さんも、住んでいることろから、アパートのところまで来るのが大変になってきたのかもしれません。結構、高齢でしたから。実年齢は知りませんが。
今じゃ、こんなことあり得ないと思いますが、ボクの中では大家さんとのいい思い出です。