前の記事で、「忙しいときこそ休息で回復を図ることによって仕事のパフォーマンスが上がる」という趣旨の記事を書きました。
しかし、やたらと休息が多かったり、休息時間の方が長かったりすることってありませんか?
『4つのエネルギー管理術』によると、
回復ばかりに重点を置いて、適度なストレスが与えられないと、退化や衰えを招くことになる。
と、あります。
どうやら、休み過ぎても良くないのです。
すぐに休息したくなる、休息時間が長いと感じるのは、そもそも個人が持っているエネルギー総量が少なく、すぐにエネルギー不足に陥ってしまうことが大きな理由のようです。
■なぜエネルギー不足なのか?
あなたが十分なエネルギー量を持っていない理由の一つは、十分なストレスにさらされてこなかったということです。
かいつまでん言うと、エネルギーを増やすための努力をしてこなかったということです。使っていない筋肉は衰えます。筋肉だけでなく、記憶力、語学力、計算力といった他の能力も使わなければ衰えます。エネルギーも同様ということです。
■どうやってエネルギー量を大きくするのか?
では、どうすれば今の自分が持っているエネルギー量を増やして大きくすることができるのでしょうか?
著者によれば、
エネルギー量を大きくするには、計画的により多くのストレスに自分をさらし、そのあとで適切な回復の機会を持つことだ。
と、計画的にストレス(トレーニング)を与え、そして回復を行うことを勧めています。
「休息からの回復」とは真逆の方向にもおもえる「ストレスに自分をさらす」ことになるので、ちょっと抵抗を感じます。
人は自分が快適である範囲を超えることに本能的に抵抗する。
でも、やらないとエネルギー総量が増えません。筋トレをやらないと筋肉がつかないのと同じです。
エネルギー量を増やすには、長い目で見た場合の損得を考えて、短期的な不快感にはすすんで耐えることが必要である。
深い満足感は、新しい課題や高貴な経験に自ら飛び込んでいくことによってこそ得られるのである。
長期的視点で考えて、目の前の不快感をとる。このことがエネルギーを上げるうえで難しいところだと思います。
その覚悟の上で、
ふだんの限界を超えるストレスに計画的に自分をさらし、そのあとに適切な回復の機会を持つこと
とあるので、意識的かつ計画的に難易度が「上」のことをトレーニングとして実施していくわけです。かなりのストレスがかかります。
プロスポーツ選手はこういった計画的なトレーニングをされていると思うのですが、ビジネスパーソンはトレーニングよりもひたすらぶっつけ本番で仕事にあたることがほとんどです。
負荷をかけた計画的なトレーニングってなかなか難しいのが現状でしょうか。会社で研修をやっていることがありますが、研修の時間を多くとってもらえないのが実情です。だから、自分自身で計画的で負荷をかけたトレーニングを行う必要があります。
■まとめ
人生のエネルギー総量を増やすには、通常の限界を超えたエネルギーを消費し、そのあと休息で回復を図ることで可能である。そのためにも、故障せず、事故にならない程度で、負荷(ストレスとなる)をかけたトレーニングを計画的に行うこと。
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