思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

副業で「何を」するか迷っている人におススメの1冊@『これ一冊で全部わかるビジネスモデル』


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投稿日:2021年3月1日

 

副業をはじめたいけど、いろいろあり過ぎて「何を」しようか迷っている人。

 

とりあえず副業をはじめたけど、なかなか続けれない人。

 

フリーランスで仕事をしているが、今後のことを考えて別の事業も考えていきたいと思っている人。

 

 

ぜひ、読んでおいた方がよい本があります。

 

 

それは

 

『これ一冊で全部わかるビジネスモデル』

 という本です。

 

 

実は、この本は事業を複数立ち上げている知人に勧められた本でした。正直、タイトルにはあまり惹かれることはありませんでしたが、読み始めると、今のボクが必要としていることがしっかり書いてあって、のめりこんで読み切りました。おススメしてもらった知人には感謝です。

 

 

タイトルの中に「ビジネスモデル」というキーワードがあり、敷居が高いと感じる方もいるかもしれません。また、「ビジネスモデル」は企業が新規事業を起こすときに使われる概念という感じを持つ方が多いかもしれません。

 

 

副業もそこまで考える必要あるのか? 

個人でやっているのだから、そこまで必要なのか?

 

 

なんて思った方こそ、実は読んだ方が良いです。

 

 

なぜなら、この本は、大企業やフリーランス、副業といった事業の規模に関係なく、「誰のために、何をどんな方法で相手のニーズを満たしていくのか」、という点で重要なことを教えてくれるからです。

 

 

この本は、「お客さんにはどんなニーズがあり、そのニーズにどんな価値提供ができるのか」について考えさせてくれるのです。

 

 

しかもそれを導き出すための手順があり、フォーマットまであります。さらには参考となるような事例付きのビジネスモデルが63種類も記載されているのです。

 

 

そこから新しい事業のヒントを得れるかもしれませんし、ビジネスモデルの辞典として使ってもよいと思います。

 

 

それでは、この『これ一冊で全部わかるビジネスモデル』をもう少し詳しくみてみましょう。 

 

 

 

■この本の特徴

 

この本は「ビジネスモデル」の基本、成功パターン、作り方までの一通りが学べるようになっていて、事例も豊富で、自分で実際にビジネスモデルがつくれるようになるための演習もあります。

 

また、何といっても、専門書ではないので文章が平易です。それほど難しい経営の専門用語は出てきません。流れに沿って読めば十分理解できる内容です。だから、「ビジネスモデル」の入門書としても最適ではないでしょうか。

 

 

まずは『これ一冊で全部わかるビジネスモデル』の構成をみていきましょう。

 

 第1部 ビジネスモデルの基本

 第2部 ビジネスモデル大図鑑

 第3部 ビジネスモデルの作り方

 

大きく分けて3部構成。

 

第1部の第1章の内容がこの本の最重要箇所です。わずか16頁しかありませんが、超熟読すべきところです。

 

次に、付加価値をつけているのは第2部の実際のビジネスモデル63選と130ほどの事例ですね。このビジネスモデル図鑑がこの本の大半を占めていて、内容も充実しています。

 

またこの本は、専門用語を知らなくてもわかりやすい内容となっています。既存のビジネスモデルを知り、理解するだけではなく、ヒントを得ることができそうです。

 

さらに、図解・図表・絵も多いので見やすさは抜群です。

 

第2部の各ビジネスモデルには事例も2件紹介され、そしてそれぞれビジネスモデルには「ビジネスモデルの落とし穴」という項目でリスクについて言及があり、「モデルの適用のための問いかけ」という項目で、そのビジネスモデルが自社の事業に適用できそうかどうかのチェック項目は便利です。

 

最後の第3章では、実際に自分なりの「ビジネススモデル」を作ってみようというくだりです。

 

この本の中で提唱されている、「戦略モデルキャンバス」というフォーマットがあり、それを順番に埋めていくことで、唯一無二の自分の、自社のビジネスモデルができらがるというものです。

 

 

 

■この本の個人的なおススメ箇所

 

断トツで「第1章ビジネスモデルとは」がおススメです。極端な話し、ここをしっかり読んで理解するだけで、この本の9割は読んだのも同然です。

 

ボク的にはそれぐらい重要で価値のあるところでした。ページ数は16頁しかないので、さーっと読めば読めてしまいますが、しっかりと確認しながら読むとよさそうでした。(ちなみに第2部の図鑑部分は約300頁)

 

 

とにかく、この第1章を読むことで、次のことがわかるようになります。

 

  • ビジネスモデルとは何か?
  • 顧客ニーズと価値提供
  • 事業構造(ビジネスモデル)の3大パターン
  • ライバル(競合)と代替品・サービスの分析
  • 資源の深める(「模倣不可能」な資源を持つために)
  • 強みの作り方ーー「隔離」(他との差別化)

 

この一連の流れをよくよく理解した上で、第2部のビジネスモデル図鑑でさまざまな事例を参考にするのもよいですね。

 

 

副業する上でも、何をするかを判断するのも、自分自身の「価値提供」は「何か」を明確にし、価値提供できる顧客はどこにいて、どうやって顧客ニーズを満たすのかを考える必要あります。

 

 

 

■副業で「何を」するか迷っている人へのおススメの読み方

 

第1章 「ビジネスモデルとは」を熟読、精読。理解できるまで読みこむ。

 ↓

第2章「事例で学ぶビジネスモデル」で実例を確認する。

 ↓

第7章 「既存ビジネスの革新ワークショップ」実際に作ってみる。

 or

第8章 「新規ビジネスの創造ワークショップ」実際に作ってみる。

 

※第2部 「ビジネスモデル大図鑑」は事例集として使う。

 

 

 

■終わりに

 

会社員であれば、副業に限らず、自分の本業を深めたり新規事業を提案したるすることにも有効だと思います。

 

また、フリーランスの人であれば、「戦略モデルキャンバス」を使って自分なりのビジネスモデルを作っていくなかで、ブランディングの要素が出てくるので、かなり役立つと思います。

 

会社においても、個人においても、 永続的な事業(ビジネスモデル)はありません。だからこそ、長期的につぎのビジネスモデルをつくりつつ、今、とりかかっている事業をより分析して深めて、延命してくことが大事だなーと思います。

 

 

 

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『これ一冊で全部わかるビジネスモデル』

 ■目次

 

第1部 ビジネスモデルの基本
 第1章 ビジネスモデルとは
 第2章 事例で学ぶビジネスモデル

 

第2部 ビジネスモデル大図鑑
 第3章 戦略モデル
  シェアリング/スーパーニッチ/消耗品モデル/チェリーピッキング
  クラウドソーシング/ロングテール/マス・カスタマイゼーション 等

 第4章 オペレーションモデル
  製造小売/直販/プロシューマー/クロスセル&アップセル
  顧客ロックイン/OEM/オープンビジネス 等

 第5章 収益モデル
  成果報酬/レベニューシェア/従量課金/投げ銭方式/フリーミアム
  サブスクリプション/アドオン/ライセンシング/広告モデル

 第6章 コンテキスト
  規模の経済/ネットワーク外部性/デジタル化/モジュール化
  経験価値マーケティング/BOPモデル/ブルーオーシャン戦略


第3部 ビジネスモデルの作り方

 第7章 既存ビジネスの革新ワークショップ

 第8章 新規ビジネスの創造ワークショップ