思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

新しいスキルをみにつける方法@ゼロから「能力の輪」をつくる


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投稿日:2021年3月22日

 

 

新しく職場が変わったり、部署異動があることによって、会社から求められる仕事内容がこれまでとは大きく変わることがある。

 

そんなとき、これまでやってきた仕事のスキルがそのまま活かせればいいが、活かせない場合もある。

 

例えば、7年間、技術職の仕事をこなしてきた人が、人事異動で営業職へ異動となったとすると、大幅なスキルチェンジを会社から求められてしまう。

 

これまで培ってきた「能力の輪」の外で仕事をしなければならなくなる。

 

 

「能力の輪」の外でまったくの未経験の仕事をしなければならなとき、どうすればいいのだろうか。以下の記事でも書いたが、ここでは「能力の輪」の外に新たな「能力の輪」をつくることについて考えてみる。

 

 

 

■いまある「能力の輪」の外に新しい「能力の輪」をつくる 

 

 今の「能力の輪」の外に新しい「能力の輪」をつくることには、2つ方法がある。

 

それは、

 

1.既存の「能力の輪」をコピーして新たな「能力の輪」をつくる

2.ゼロから「能力の輪」をつくる

 

 である。

 

 

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Photo by Jeremy Perkins on Unsplash

 

 

<1.既存の「能力の輪」をコピーする>

 

既に持っている「能力の輪」が横展開できるような能力であれば、その要素をコピーして新たな「能力の輪」を作ることができる。

 

例えば、「中学生に英語を教えることができる」という「能力の輪」がある場合、「教えることができる」という要素をコピーして、「お客様に商品を説明する」というあらたな「能力の輪」をつくるとういことが考えられる。

 

コピーすればゼロから「能力の輪」をつくるよりもはやく輪をつくれる。

 

ただ、これは都合よく「能力の輪」をコピーできる場合は限定的となることが多いと思うので、やはり、ゼロから「能力の輪」をつくることを考えておいた方がよい。

 

 

 

<2.ゼロから「能力の輪」をつくる>

 

実際の場面では、ゼロから「能力の輪」をつくらなければならないことが多いのではないだろうか。

 

少なくとも新卒採用で、はじめて会社に入って仕事をするとなった場合、まったくの未経験のことを行うのだから、ゼロから「能力の輪」をつくることになる。

 

会社では、あなたの「能力の輪」を見極めていることもなければ、資質や興味に基づいて仕事を割り当てることはほぼない。

 

ある程度の適性をみながらも、実際どうなのかは仕事をやってみないとわからないので、その仕事に就かせて、仕事を覚えてもらってできるようになってもらうしかないのが実情だ。

 

大学で芸術学部で現代アートを専攻していても、就職した会社で、総務部に配属されて商品管理の仕事をすることになると、商品知識だけではなく、商品を買管理するための様々なスキルが必要となる。これをゼロからつくらなければならない。

 

ではゼロの状態から輪をつくっていくにはどうすればよいのか。まずは仕事で求められている「能力の輪」の理想状態を自分で設定する。

 

その理想となる「能力の輪」を設定して、ゼロからその「能力の輪」ができるまでには、どのようなことを経ていかなければならないのか。

 

楽天大学学長の仲山進也氏が「しる」から「している」までの「5つの壁」をスライドで図解されていて、その段階を経ることで、理想とする「能力の輪」の状態に近づけそうだ。

 

 

  1. 知識の壁
  2. 行動の壁
  3. 気づきの壁
  4. 技術の壁
  5. 習慣の壁

 

 

最初は、知識すらない。この「1.知識の壁」を乗り越える必要がある。仕事の内容とそれまでの知識・経験をどれぐらい持っているかよって、「知識の壁」は低くも高くもなるだろう。

 

次に、「2.行動の壁」は知識を仕入れたあとに、実際にその知識を使ってやってみることだ。やってみることができたら、この壁はクリアできたことになる。

 

実際にやってみるとわかることもある。机上の知識だけではわからないことがやってみてわかることが多い。

 

このやることで上手くいくことと、上手くいかないことなどの「気づき」を得ることができる。これが、「3.気づきの壁」だ。

 

これを乗り越えたとき、机上の「知識」が、やっとカラダへのインストールが完了となる。こまでの時点で、「能力の輪」は点ではなく小さな輪になっている。

 

さらに、気づきを活かして、上手くできるようになるように調整してトレーニングしていくことで、「4.技術の壁」を乗り越えることができる。

 

最後に一過性の「できるようなった」ではなく、今も、明日も、1週間後も、1か月後もできるようにする。それが「5.習慣の壁」だ。

 

ここまでくると「している」という状態にとなり、「能力の輪」は一つ出来上がったと思ってよいだろう。

 

この5つの壁を乗り越えて、「能力の輪」を作り上げて、仕事として役立つ能力となるには、それなりに時間はかかり、大変な道のりを要するだろう。

 

 

 

■まとめ

 

現実の仕事では、既存の「能力の輪」は使えず、新たな「能力の輪」が必要となることが多い。

 

そのとき、既存の「能力の輪」をコピーして、新しい「能力の輪」を作ることも可能だが、コピーできるケースは少ない。

 

だからゼロから新しい「能力の輪」を作れるようにすることが大事だ。

 

新しい「能力の輪」をつくるにあたって、知識、行動、気づき、技術、習慣の5つの壁が出現する。その壁を一つひとつ超えていくことで新しい「能力の輪」はつくることができる。

 

 

 

■最後に

 

これかの時代、どこでも生きていけるようにするには、新しい「能力の輪」をいちはやくつくれるかどうかがカギとなる。

 

今回は、ゼロから「能力の輪」をつくることを述べてみたが、この時代をサバイバルするために、既存の「能力の輪」を拡大することも考えておきたい。

 

 

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「5つの壁」は以下の本でも詳しい。 

楽天大学学長が教える「ビジネス頭」の磨き方

楽天大学学長が教える「ビジネス頭」の磨き方

  • 作者:仲山進也
  • 発売日: 2010/01/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)