思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

仕事がキツイのは極めて普通のこと@だから「レジリエンス」を鍛えよう


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投稿日:2021年2月25日

 

 

新人だろうが、中堅どころだろうが、ベテランであろうが、仕事を続けていればそれなりにキツイ状況に遭遇します。

 

ボクもキツイ状況は何度か経験して乗り越えてきました。たぶん、これからもそういうキツイ状況に遭遇するだろうし、永久になくなることはないでしょう。

 

自らの怠慢や傲慢さといったことから招いてしまったムダにキツイ状況は避けつつ、キツイ状況への免疫力は鍛えておいた方がよさそうです。

 

 

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Image by StartupStockPhotos from Pixabay

 

 

■仕事は大変があたりまえ

 

そもそも、ずーっと楽チンで快適な状況はほとんど無いくて、大変でキツイことの方が普通じゃないですかね。だから、仕事はキツイと思っておいた方が精神衛生上良いと思うのです。

 

鎌倉時代に、道を歩いていたら襲撃されて殺されそうになったり、役人に斬首されそうになったり、何度か島流しをくらい、しばしばキツイ状況に置かれていた日蓮は、同じく苦しい状況に陥っているお弟子さんたちに向けてこんなことを言っていますよ。

 

善(よ)からんは不思議、悪からんは一定と思え。

 

さすがに、仕事をしていて殺されそうになることはあまりないと思うけど、仕事も「善からん」=「ラクちんで楽しいこと」に遭遇するなんてラッキーで、「悪からん」=「キツイ状況」が普通(一定)と思ってガンバレってことですね。

 

 

 

 

■どんな状況でもやっていけるように

 

そこで、どんなキツイ状況になっても耐えられるように、「心の敏捷性」を鍛える筋トレが必要です。

 

この「心の敏捷性(しなやかさ)」って、心理学では「レジリエンス」(Resilience)と言いいます。「レジリエンス」に心の敏捷性を鍛えるカギがあるようなので、詳しくみていきましょう。

 

 

 

■レジリエンスを鍛える

 

ポジティブ感情を研究している心理学者のバーバラ・フレドリクソン先生の著『3:1の法則』によると、レジリエンスとは

 

「弾力性・困難な状況から立ち直る力」

  

と、説明されています。

 

この「レジリエンス」が強い人は、精神的な回復が早いというのです。

 

 

研究調査によると、回復が早い人は、

 

ストレスに直面したときに、ほかの人と比べて複合的な感情を持つ

 

ということがわかりました。

 

 

キツイ状況にさらされて、苦しさ・いらだち・焦り・不安といったネガティブ感情を持ちつつ、一方で、希望・感謝・誇り・鼓舞といったポジティブ感情をしっかり持つことが「複合的な感情を持つ」ということです。

 

 

キツイ状況でストレスフル状態のとき、ストレスを

 

悪化あるいは長期化させるか、比較的短期間に発散させるかの違いは、ポジティビティを呼び出す能力の有無にかかっている

 

と言います。

 

 

そして、この本の『3:1の法則』というタイトルにもあるように、ポジティブ感情とネガティブ感情に割合は3:1にすることが推奨されています。ネガティブパワーは強力なので、それぐらいに割合にしないとバランスがとれないようです。

 

 

また、この「レジリエンス」は後天的に鍛えて強化することが可能で、ネガティブ感情よりも、ポジティブ感情をより強く出すことによって強化できると言います。

 

 

 この『3:1の法則』の中から、この「レジリエンス」を強化するために、ポジティブ感情を高めるための考え方や行動をいくつ箇条書きにしておきます。

 

  • 「何が起こっても何とか対処できるだろう」と考える
  • 「そのときはそのとき」という姿勢でいる
  • 周りの助けがあればそれを素直に受け入れる
  • 目の前にある現実に注目し、「今」に集中する
  • 自分の周りの人に目をむけて感謝できることを見つける

 

 

 ポイントは、「ネガティブ感情」を消すのではなく、「ポジティブ感情」を意図的に増やすことであり、増やす能力を鍛えるということです。

 

 

もちろん、マインド面での「レジリエンス」だけではなく、仕事上で必要とされる多様な能力も身につけ、それぞれの経験値を上げることは必要です。

 

 

 

 

■時にはあえてきつい仕事も引き受けてみる

 

実際のところ、負荷がかかるような仕事をしないと、この「レジリエンス」はパワーアップしません。だから、避けるのではなく、あえてきつい仕事でも引き受けてみることも時には大事です。

 

 

ボク自身も、最初にかなりキツイ仕事を経験しました。そのときに、レジリエンス力をかなり底上げできたのではないかと思います。その経験があるから、それ以降の仕事上での辛さをカバーできているんですよね。

 

 

もちろん、あまりにもツライつらくて身体に影響が強くでたときは、それは休息が必要なので、避難することが最善策の場合もあります。

 

 

 

 

■おわりに

 

「こんなに仕事がキツイなんて、ブラックな職場なんじゃないか」と思う前に、そもそも仕事はツライことの方が普通です。会社員でも、フリーランス・自営業でも、仕事がツライという面では同じだと思います。

 

キツイということは「レジリエンス」をパワーアップさせる機会であり、力強く生きていくための能力を強靭にする機会でもあります。

 

ということで、どんなに仕事がキツイくても、今日も頑張っていきましょう!

 

 

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■お役立ち本

 

『3:1の法則』バーバラ・フレドリクソン