思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

こんなリーダーだと部下は本気で動く


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「リーダー」というと、どんなイメージ像がありますか? ○○大統領? △△監督 □□社長と、いろいろあると思います。リーダーが発揮するリーダーシップは人への影響力として強くも弱くも、正にも負にも働きます。リーダーのポジションに就いたからその権限で影響力が出ているようにみえることもありますよね。でも、そんな影響力はすぐに負の影響へ転じてしまいます。
 
地位や権限ではないリーダーシップによる正の影響力ってどんなんのでしょうか?
  
サーバントリーダーシップ入門』池田守男、金井壽宏

サーバント・リーダーシップ入門

サーバント・リーダーシップ入門

 
この本にそのヒントが示されていました!
  
サーバントは奉仕する人、執事な人です。リーダーのために部下がいるのではなく、部下のためにリーダーがいて部下に奉仕するようなリーダーです。
 
ぜんぜん、イメージが沸かない!って人が多いかもしれませんね。
 
従来のリーダーシップと、サーバントリーダーシップの違いを見ていきましょう。ぜんぜん違いますよ(笑)。
 

■モチベーション
従来:最も大きな権力の座につきたいという欲求
サーバント:組織上の地位にかかわらず、他者に奉仕したいとう欲求

こんなリーダーなら逆に奉仕したくなりますね。
 

マインドセット
従来:競争を勝ち抜き、達成に対して自分が賞賛されることを重視
サーバント:みんなが協力して目標を達成する環境で、みんながウィン・ウィンになることを重視

職場がどんどん明るく活性化されそうです。競争を煽る場はちょっとね・・。
 

■影響力の根拠
従来:目標達成のために、自分の権威を使い、部下を畏怖させて動かす
サーバント:部下との信頼関係を築き、部下の自主性を尊重することで、組織を動かす。

むかーしから言われている「人を動かす」ってこのことですよね。
 

■コミュニケーションスタイル
従来:部下に対し、説明し、命令することが中心
サーバント:部下の話し傾聴することが中心

これが本当に素でできる人は残念ながら少ないです。スタイルとしては傾聴しているようでも、本音として命令が存在している場合が多いようです。
 

■業務遂行能力
従来:自分自身の能力を磨くことで得られた自信をベースに部下に指示する
サーバント:部下へのコーチング、メンタリングから部下と共に学び、よりよい仕事をする

なんか、こんなことを期待する方が無理な気がしてきた。
 

■成長についての考え方
従来:社内ポリスティックを理解し活用することで、自分の地位を上げ、成長していく
サーバント:他者のやる気を大切に考え、個人と組織の成長の調和を図る

仕事の土壇場では「他者のやる気」なんて吹っ飛びます。目標達成あるのみなんですよね。他者のやる気を大切にする人は上に立てない仕組みになっているような。
 

■責任についての考え方
従来・責任とは、失敗したときにその人を罰するためにある
サーバント:責任を明確にすることで、失敗からも学ぶ環境を作る

失敗から学ぶことは大きい。ここでしっかりフィードバックをしなければ失敗した意味がないぐらいだなー。罰するなんてのは最低のフィードバックだね。
 
理想的なリーダーだけど、自分ができるか?と問われたらどれだけの人ができるでしょうか。自分でできないことを自分の上司に期待しすぎたらいかんですね(^^;)