思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

なんのための情報力・知識力


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梅田望夫さんのブログの記事『世界観、ビジョン、仕事、挑戦――個として強く生きるには」講演録(JTPAシリコンバレー・ツアー2008年3月6日)』に時間と情報の選択の意味ついて書かれております。

個人の選択肢がものすごく多い。
人間の時間は有限なのに対し、情報、選択肢は無限にあります。


今の時代は、インターネットの出現によって情報がものすごく多く、その膨大な情報の中で自分に適した情報をくみ上げていかなければ、情報そのものに翻弄され気づいたら時間だけが過ぎていたなんてことになりかねません。いかに自分に最適な情報をくみ上げていくか、またくみ上げた情報が実は不適切だった場合の情報の捨て方、これを梅田さんは「戦略性」に尽きると言われています。

自分が途中でいろいろ失敗をしながらも、最終的になんとか生き延びてきた理由というのは、「戦略性」ということに尽きると思います。


では、戦略性とはいったどのようなことなのか。

個人が生きていく上での戦略性というのは、「自分の時間の使い方に対してどれだけセンシティブか」「いま自分がここで使っている時間というのが正しいのかどうか」問い続ける姿勢をもっていることだと思っています。


さらに「正しい」とは具体的にはどういうことなのか。

正しい時間の使い方をしているかどうか」というのは、1日という単位で、「今日はテレビを見ないで勉強したほうがいいな」とかそういう話ではありません。もうちょっと長期的に見て、たとえば、会社をやめるかどうかとか、どこかに就職するとか、そういうことを、「自分の時間」という観点ですべて見なおすといいと思います。


別な言い方をすれば、長期的に時間の使い方を見るとは、時間の投資先、投資の方向性を見ていくことなんだと思いました。何に自分の時間をかけていくのか、使っていくのか。

明らかに間違った時間の使い方を、人から強いられる。そのときに立場上、黙々とやらなければならないということはあります。社会のルールに従うために、わかったうえでやっている、というのは仕方ない。僕が言いたいのは、「やりたくないことをやるな」ということでなくて、「意味のないことをやる」ということに対して、緊張感をもって生きる、そういう姿勢を持つべきだ、ということです。


自分の時間を正しく使うとは、好き勝手ということではなく、意味を持たせるために緊張感をもって、時間の投資先を選択していくことなのだと思います。そして、その時間を正しく使うために「情報を得る力を使う」ということが言われております。

「情報を得る力」を何のために使うのが、個としていちばん意味があるのか。よく、情報を頭にいっぱいつめこんで、自分はこんなに頭がいいということをひけらかす人がいますが、そんなものは、グーグルに必ず負けるのだから、それに価値はない。情報を得る力を、何のために使うかと言ったら、自分の時間を正しくつかうためです。


多読やネット上での情報を得る力、これを何のために使うのか。そこに力を注ぐのは、自分の時間を正しく使うためであり、自分の時間のかけ方、方向性を(自分にとって)正しく見いだしてくためとあらためて思った次第です。