思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

「やりたくないこと」から「やりたいことが」見える@『非常識な成功法則』


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 前回に続き、神田昌典さんの『非常識な成功法則』です。この本、最初読んだのは今年の5月ぐらいでした。再び読むきっかけとなったのが、mixiのコミュ「読者進化論・Live With Boosion」のテーマ本となっていて、感想を書こうと思っていました。そんなときに、「勝間和代のBook Lovers」でゲストが神田さんで、勝間さんと神田さんお二人のお話をきいていて、神田さんの『非常識な成功法則』を再び読んでみました。
 最初読んだときは、ただ単におもしろいなーって読んでいたのですが、今は、ある問題があってその問題を解決したいがために読み直しました。本は問題意識を持って読むと、本への入り方が大きく変わります。活字が吸い込まれるように自分の中に入ってきます。イメージしながら読めます。


非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣

非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣

8つの習慣

  1. やりたくないことを見つける
  2. 自分にかける催眠術
  3. 自分に都合にいい肩書きを持つ
  4. 非常識的情報獲得術
  5. 殿様バッタのセールス
  6. お金を溺愛する
  7. 決断は、思いきらない
  8. 成功のダークサイドを知る

 成功のための「8つの習慣」の実践について説明されています。「やりたいこと」が決まっていない方、不明確な方、仕事の方向性がはっきりしない方には「第1の習慣 やりたくないことを見つける」がオススメの習慣です。また、「やりたいこと」がわかったけど、なかなか行動にうつせない方には「第8の習慣 決断は、思いきらない」がオススメです。

<第1の習慣> やりたくないことを見つける

 普通は「やりたいことを見つける」のですが、「やりたくないこと」が「やりたいこと」に無意識のうちに入ってしまうことを止めるために、先に「やりたくないこと」を明確にして「やりたいこと」から差し引いてしまおうってことです。
 この「やりたくないことを見つける」を実際に見い出そうと思い「やりたくないことリスト」を作ってみました。けっこう、ボクも考えたのですが、以外に「やりたくないこと」って出てこないのです。最初、出てきたのがこんなのでした。

  • 命令されたこと
  • いいなりになる
  • やらさせること

どれもこれも似ています。たぶん、人にコントロールされたくないのだとおもいます。一方で人をコントロールしたいとも思いません。好き勝手にやりたいだけかも(汗)。

やりたくなくても、やらなければならないこともある。学ぶべきことを、きちんと学ばないで、放り出してしまったら、また同じことが繰り返し起こる。そこで、「やりたくないこと」と「やりたいこと」の決着をつける必要がある。


それは如何に決着をつけるのか?それをはっきりさせる質問がある。

  • やりたくないことの中で、さらに一番やりたくないことは、いったい、何なのか?
  • 次のステップに進むために、現在の経験から、既に十分な学びを得たか?
  • 十分な学びを得るためには、いったい何をする必要があるか?それはいつまでにやるか?

この質問を自分に問いかけて、現在やっていることを卒業するタイミングかどうかを判断します。「経験から十分に学びを得たか・・・」。これもはっきりしないことろです。十分ってどのくらいなんだろう。十分でないと思ったら、自分で学んで得るのみ。


<第7の習慣> 決断は思い切らない

「思い切った決断をするためには、どうすればいいんですか?」
「それはね、簡単なんだよ。それは決断するのではなく、決断する思考プロセルを学ぶことなんだ。この方法を知ると行き詰まって悩むことがなくなるんだ」

 ボクの場合、決断できないことが多いけど、結局「損得勘定」した結果、行き詰まって決断できずにいることが多い。ということは、行き詰まるのはなぜなのか?その思考プロセスを知るところにヒントがありそう。

 成功するには、思考だけではダメで、行動しなければならない。(中略)行動するってことは“現実世界に落とす”ってことだ。簡単に言えば、きちんと稼ぐということ。

当然、思考だけでは何も変わるわけがないし、脳内妄想で終わってしまうわけです。当然行動があってはじめて実現するが、その「行動」という言葉もまだ観念的で抽象的ですが、ここでは行動を端的に「きちんと稼ぐ」と定義しています。これってかなり大事です。「あとから稼ぎはついてくる」的なことを言っていたらいつまでも思考段階から抜け出せていないと言ってもいいかもしれない。

 ここで、大事なのは思考を「稼ぐありきの行動」に落とし込むまでのプロセスを考えていく必要がある。第一の習慣の「やりたくないこと」から見出した「やりたいこと」を実現した状況までのシナリオを描いてみる。まず「現在と将来」の状況を「いい面と悪い面」で分けて考えてみる。

 現在の「いい面」と「悪い面」
 将来の「いい面」と「悪い面」

たとえば、

  • 現在の「悪い面」:今の仕事がやりたいことではない。
  • 将来の「いい面」:自分のやりたいことを仕事にする。

とあるが、

  • 現在の「いい面」:給料がある。
  • 将来の「悪い面」:やりたいことが収入のある仕事になるとは限らない。

という状況もある。ここで思考が停止状態に陥り、行き詰まってしまい、行動まで進まない。であれば、

  • 現在の「いい面」:最大限残す(→給料もらえるならもらえるように仕事する)
  • 将来の「悪い面」:最小化する(→実績をつくり収入に繋がるように研究する)
  • 将来の「いい面」:刈り取っていく

とすることで、「決断は思い切らず」全体のバランスを取りながら、上記のようになるようにプロセスを考える。

「やりたいことが」はっきりせず、損得勘定だけで生きている人間は、現在勤めている会社から「いい面」だけを受け取ってやれ、と勘違いすることもあるだろう。(中略)そういう人間は起業しても失敗することが多い。一方「やりたいこと」が明確になっている人は、次のステップに至るために現在の仕事に真剣に取り組み、完全燃焼する。そういう心構えがある人が、この4つの箱をバランスを取ることを考えれば、行き詰まり状態を打破し、目標に至る道を切り開くことができるようになる。


そのプロセスを考えるために、一つの方法が紹介されています。ちょっとユニークです。

 タイムマシンに乗って将来と現在の溝を埋める

 これは思いのほか効果的。ボクも実際にやってみました。目を閉じて、次のことをイメージします。ぶつぶつと声を出しながらやってみた。

  1. エレベータに乗ります。
  2. エレベータのボタンには将来(2年後)のボタンがあり、そのボタンを押します。
  3. その階について、エレベータを降りると2年後の自分がいます。
  4. 2年後の自分が今の自分に話かけてきます。
  5. 1年後がどうだったのか、半年後はどうだったのか、3ヶ月後、1ヶ月後はどうだったのか。
  6. 明日はどうだったのか。
  7. 2年後の自分になるための「はじめの一歩」のことをきいた。そして将来と現在がつながった。
  8. 将来の自分に感謝し、再びエレベータに乗り現在に戻ってきた。


 30分ほどかけて、2年後の自分に質問して話かけてみました。過去をさかのぼるように現在にむかっていきます。そして、2年後の自分に「明日」そして「今」何をしてそうなったのかをききます。そこまでイメージして将来と現在が繋がり、シナリオができました。これはかなり効果的です。

タイミング

 今、このタイミングでこの『非常識な成功法則』を再び読めたことはラッキーであったと思います。一度読んだだけでは、読書って終わらないことを改めて実感。ここ数か月、悩んでいたことがありましたがこの法則を実践して解消しました。闇に光がみえてきた感じです、あとは実践を継続するだけですね。