思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

『アプトプット勉強法』@何のために学ぶのか?


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勉強本に関するビジネス書は多々出ているけど、「アウトプット」をタイトルとした勉強本はあまりみかけません。勉強が「インプット」であるなら、その成果としての「アウトプット」から勉強を考えようって趣旨の本です。


仕事頭がよくなるアウトプット勉強法

仕事頭がよくなるアウトプット勉強法


この本は『アウトプット勉強法』というタイトルですが、アウトプットよりも勉強法(≒インプット)についての記述が分量的には多いようです。ざっくりですが、勉強法:アウトプット=7:3ぐらいな感じです。といっても、他の勉強本よりもアウトプットに関する記述は多いかなぁーと思います。

お気に入り「アウトプット」手法

この本で紹介されている「アウトプット」手法について、参考にしたい手法が4点あります。

  1. 寄り道読書法
  2. チームリーディング
  3. 自伝
  4. 日記

以下、ひとつ一つみていきます。

1.寄り道読書

本当に役立ちそうな本、参考になりそうな本であれば、自分でも実行できそうなことが見つかった時点でいったん本を閉じ、そのテクニックについて考えたり、一つひとつ実際に試したりと、「寄り道」しながら読むことです。


フォトリーディングなどでざっくざっく本を読んで、そのたくさんの本の中から役立つと思った本があったら、とことん精読して、いろいろと試してみる。このときに立ち止ることを恐れずにじっくり思索することができればいいのですが、なんかせっかちになってしまい、先を急いでしまいます。でも、ここで「寄り道」するようにじっくり考えて実行してみるということが、本を活かす「アウトプット」ということになると思います。


2.チームリーディング

■チームリーディングのメリット

  1. 「人に教える」というアウトプットを前提として読むため、掘り下げて読むことができる。
  2. チーム(組織・会社)の共通言語や共通認識をつくることができる。
  3. 「同じ本でも、人によってとらえ方が違うんだ」という学びがある。
  4. 一人だと続かない読書の習慣も、みんなで読むと継続できる


これはmixiコミュの「21世紀の働き方・学び方・生き方」にて最近はじめた「深堀読書会」(一冊の本を深掘りして読んでいく読書会)でのやり方と似ています。これを会社で実践されているということで、仕事に直接活かすという点において参考になりました。


3.自伝

自伝は偉人と呼ばれてから書くのではなく、偉人となる覚悟をもって今から書く。


これは面白いです。ボクの「アウトプット」先には無かったカテゴリーです。自伝を書くというのは無かったですね。今までやってきたことを棚卸するというのはあったのですが・・・。ある意味、究極の「アウトプット思考」かも知れません。これは、もっと深めていけそうなところです。


4.日記

たまたま印象に残ったこと、気がついたことを日記に書くようにするのではなく、「日記に書いておきたいと思えるような一日にしよう」と先にアウトプットしたい内容をイメージするのです。


プライベートな日記でも、mixiやブログといった公開型の日記でも、何かを書くということを考えながら一日計画するのは、アウトプットとしては有効だと思います。ただ、お気軽に書くというよりも、成長するためにの日記を書くとなるとちょっとしんどかったりするかも。とはいえ、日記は考えたことをアタマからアウトプットするには一番手っ取り早い手法だと思います。そんな成長日記を書く上で3点のポイントが挙げられています。

■日記で成長する3つのポイント

  1. 自分の価値を信じて書く
  2. 書くことで「PDCAサイクル」をつくる
  3. 「人に読ませる文章」を意識する


モチベーションとして自分が書く価値を見い出せないと書かなくなります。だから自分にとっての書く意味を持つことって重要です。また、日記を書くことはその日の行動を振り返ることにもなるから、一人PDCAもできるとうことですね。そして「人に読ませる」ということを意識するこで、独りよがりとならずにアウトプット力が高まります。


最高のアウトプット→「貢献」に焦点をあわせた勉強

読書、自伝、日記などの「アウトプット」は狭義の「アウトプット」ともいえますが、より広義の「アウトプット」として著者は最後に次のように書かれています。

私たちが勉強するうえでもっとも意識するべきアウトプット、それは単なる資格といったものではなく、周りの人への「貢献」なのです。


自分のための勉強では、「アウトプット」力が弱くなります。自分に対していくらでも妥協ができてしまうからです。でも、誰かのために「貢献」する勉強は「アウトプット」が他者のためなので、なんとしても結果を出そうとします。この違いは勉強する上での一番の大きな違いになると思います。

学ぶときに常に考えておきたいこと。それは、

 何のために学ぶのか?

それを忘れての勉強では価値を生まないと思います。ボクはストレングスファインダーの「学習欲」が最上位なので、勉強という手段が目的化しないように心していかないと・・・(^_^;)