思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

神田昌典氏の集大成 『全脳思考』 @ 深堀読書会


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昨日、「深堀読書会」を久々に主催しました。今回テーマとした本は神田昌典さんの最新刊である『全脳思考』です。amazonでも評価の分かれる本のようです。評価が分かれるのは「新しい価値観」を提案しているからだと思います。


460ページもある、比較的厚い本です。神田さんの気合の入れようがわかります。


この本のことは6月冒頭には知っていましたが、そのうち読もうかなーと最初は思っていました。しかし、2週間ほど前、友人のsereneさんがこの本をいっきに読んだと聞いて、直感的に『全脳思考』は「いまの自分に必要な本だ」と思いました。その直感に従い、すぐにこの本を購入していっきに読みました。

単なる「形のない思考」に終わらせるのではなく、「行動する思考」を行うのです。

本を開いて、最初に目にしたのが、この言葉でした。「行動する思考」。このとき情報が多すぎて身動きがとれにくくなっているときでありました。「動けなくなるような思考ではダメダメで、行動するために情報は使うものだよなー」と気づきました。


そして、

内面の思考を深めるほどに、実際にとる行動は力強く、思考は実現しやすくなる。

とあるように、力強く行動するためには、本そのものも深めなければと思い、sereneさんと共同で深堀読書会を開催しました。


「全脳思考モデル」とは

全脳思考モデルは、一人ひとりの目の前に課題が存在したときに、行動できるシナリオをつくることを優先とする。「何かいいアイデアはないか?」「何かいいコンセプトはないか?」「何かいい切り口はないか?」といった疑問が生じた際、個人もしくはグループで、自己解決するためのフレームワークである。まずは得たい結果を実現するために、仮説を見いだす。その後、仮説を論理的に見直し、修正を加える。次に実行した結果、想定したシナリオと現実がどう異なっているのか検証していく。ビジネスにおいては、仮説と検証を繰り返すことは常識であるが、そのために一貫したプロセスで取り組むことができるのが、全脳思考モデルである。


従来の積み上げ方式の思考では思考の枠や思い込みの制限があり、いわゆるスコトーマが外れません。最初から到達点に制限をかけ、無機質な目標がつくられます。全脳思考モデルでは、最初に理想とする未来の状態をイメージして、そこから逆算するような感じで現在の満たされない状況と未来の満ち溢れた状態をつなげていきます。

未来の理想の状態を直感的なイメージをつかって形作っていきます。これが右脳的は発想を持ち合わせた全脳思考モデルの大きな特徴となっているようです。


読書会での感想など


参加者は6人。2時間ほどかけて「読んで良かったところや、やってみようと思ったこと」などを発表しました。

  • 比較検索はレッドオーシャン、指名検索はブルーオーシャン
  • フレームワークやらいろんな左脳ベースの道具は多々あったけど、右脳も使ったフレームワークで従来の思考を超えれそう。
  • 頭の良い人が増えてきて、それが普通になってきた。それを上回る思考方法だと思った。
  • 発想方法などデザイン系の本と共通のものがある。
  • 情報社会(情報を収集・整理することが付加価値となる社会)→知識社会(収集・整理された情報から生み出された新しい気づき・アイデアを、実際に行動に移すことが付加価値となる社会)
  • 『ハイ・コンセプト』の続編、実践編のような感じがした。
  • 買い物するときも定価以上で買うときには「物語」がそこにある。それを買ったときの自分がイメージできて楽しくなることができる。

今後

この深堀読書会は読んだ感想が中心でありました。直感で浮かんだイメージから課題・問題へアプローチするCPS(Creative problem solving Method)を実際に個人レベルで使ってみたところ、詳細は略しますがボクにとってなかなか面白い結果が出てきました。この「CPS」や「全脳思考モデル」を複数で実際にワークショップ形式で勉強会を、今後開催していこうと思います。


全脳思考

全脳思考