超短メモ
『記憶力を強くする』池谷裕二
記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)
- 作者: 池谷裕二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/01/19
- メディア: 新書
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■記憶の三か条
- 何度も失敗を繰り返して覚えるべし
- きちんと手順を踏んで覚えるべし
- まずは大きく捉えるべし
■年齢に見合った記憶
- 記憶するときにはその年齢に見合った記憶の仕方がある。
<記憶の階層>
エピソード記憶(顕在記憶)
↑
短期記憶(顕在記憶)
↑
意味記憶(潜在記憶)
↑
プライミング記憶(潜在記憶)
↑
手続き記憶(潜在記憶)
- この階層は成長とともにすこしずつ形成されます。
- エピソード記憶が発達してくると、丸暗記よりも、むしろ論理だった記憶能力がよく発達してきます。ものごとをよく理解して、その理屈を覚えるという能力です。
■記憶のビタミン
- θ波をつくる。覚えたい対象に興味をもつこと。
- 「ふ〜ん、そうなの」という冷めた感情でいるよりも、「うんうん、なるほど、それで次にどうなるんだ?」と積極的な姿勢でいるほうが、θ波が大きく発生します。
- 感動して熱中することが大事。
■記憶力を鍛える
- ただ見て覚えるのではなく声に出してみる。なぜなら、目の記憶より耳の記憶の方が心に残るからです。長い進化歴史で、動物は目よりも耳をよく活用してきた。歴史が長い分、耳の記憶は目の記憶よりも強く心によく残ります。
- 自分の「経験」に結び付けて記憶したほうがよい。なぜなら、自分の体験が関連してくれば、その記憶は「エピソード記憶」となるからです。エピソード記憶は、意味記憶として覚えるよりも忘れにくいということ、そして、いつでも「思い出す」ことができるということです。
- AとBの二つの事象を覚えると、「A」、「B」、「Aから見たB」、「Bから見たA」というように、「事象」と「事象の連合」が生まれ、記憶した内容に、4つ(2の二乗)の効果が生まれる。記憶力の相乗効果には、一般的に「累積の効果」があります。したがって、勉学の効果は幾何級数的なカーブを描いて上昇します。