超短メモ
『脳はなにかと言い訳する』池谷裕二
- 作者: 池谷裕二
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/09
- メディア: 単行本
- 購入: 12人 クリック: 138回
- この商品を含むブログ (104件) を見る
■「作業興奮」のススメ
- やる気がなくてもまず始めてみる。そうすることで、脳がしだいに活性化し、やる気が出て、のめり込んでいく、ということがあります。これを「作業興奮」といいます。興奮とは、「脳の神経細胞が活性化する」という意味です。
- 脳が目覚める、目覚めないという前に、まず体を起こして、歯を磨いたり、カーテンをあけたり、顔を洗ったりして、体を動かすことによって、それに引きずられる形で脳が目覚めるのです。布団の中にいたらいつまでも脳は覚めません。
■睡眠の意味
- 科学的には、まだはっきりわかっていません。ただ、睡眠をとらないと、死んでしまうことは確かです。理由はわからないけど、睡眠が欠かせないように、体が設計されています。
- 脳と体は、睡眠では「シーソー」の関係にあるわけです。脳が効率よく活動する時間帯は体が休み、体が活動する時間帯は脳の活動効率が下がります。
- 寝ているときには、脳内で、身の回りに生じた出来事が再現されているらしい。睡眠中に保管すべき情報を整えているのだ。情報の再生は昼間でも行われているのだが、外部情報がシャットアウトされた「睡眠」という状態は、情報の整理に集中できる格好の時間帯となる。
- 目を閉じてリラックスしていただけでも、睡眠と同じ効果が得られた。つまり学習促進に必要だったのは睡眠そのものではなかったのだ。環境からの情報入力を断ち切ることで、脳に情報整理の猶予が与えられる。ちょっとしたうたた寝でもよい。忙しくて十分な睡眠時間が得られなくても、脳に独自の作業時間を与えることができれば、それで十分なのである。