以前から「深堀読書会」で扱ってみたかった本。それがトム・ピーターズの『ブランド人になれ!』。成熟社会での働き方・生き方を考えていく上で「ブランド人」にはたくさんのヒントがある。
『トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ! 』
トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ!
- 作者: トム・ピーターズ,Tom Peters,仁平和夫
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2000/03/01
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 51回
- この商品を含むブログ (89件) を見る
ブランドといってもブランドの服を着飾ろうって話ではない。パーソナル・ブランディングの本である。いかにして「自分ブランド」を築くのもそも「ブランド人」ってどんな人なのか?
■ブランド人は「生き方の手本」を示す
ブランド人は、自分の人生に責任をもつ。奇跡など、あてにしない。いい意味で、さめている。会社はもう、揺り篭から墓場まで面倒をみてくれないことを知っている。ブランド人は会社を頼らず、
- 自分の腕を頼りに、
- 輝く個性を頼りに、
- 同志のネットワークを頼りに、
- プロジェクト(すごいプロジェクト)を頼りに、
- 成長を頼りに、生きる。
自分の腕、輝く個性、同志のネットワーク、プロジェクト、成長という言葉が並ぶ。この本は元気と励ましに溢れている。個人でありつつも決して孤独ではない。同志のネットワークが新しいコミュニティとなり、会社組織に従属しない仕事の在り方・生き方がブランド人のそれである。
そしてブランド人はアツくなれるプロジェクトを持つ。それは今いる会社の中でのパーソナルプロジェクトかもしれないし、会社のプロジェクトかもしれないし、会社の枠を超えた、コミュニティ上での横断的プロジェクトかもしれない。
9月あたりから、ボク自身のワークスタイルに大きな変化があった。それはメインの会社に社員として勤めながらも、別の会社のプロジェクトを協力するということ。そして10月よりもう一つ別の会社に執行役員として参画するようになった。まだパーソナルプロジェクトではあるが、これでプロジェクトの場がいっきに広まった。『ブランド人になれ!』を深堀するのに最適な時機でもある。
九段下に7人のビジネスパーソンが集まり、『ブランド人になれ!』について深堀した。この本に書いている200個ほどある「やってみよう」について話し合った。やっているいこと、これからやってみることなど。とことん「ブランド人」について語り合った。2時間弱しか時間がなかったけど、密度の濃い時間を過ごせた。
『ブランド人になれ!』を読んで、思ったことや実践しようと思ったことは、1エントリーでは書ききれないので、別エントリーで書いていこうと思う。なんせ、この本はけっこう幅が広く奥深い。