思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

強みを知る@ドラッカー『プロフェッショナルの条件』 in 深堀読書会


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先日開催した11月はじめの深堀読書会。今回の課題本はドラッカー先生の『プロフェッショナルの条件』。この本はいま巷に溢れている自己啓発・Hacks系のビジネス書の源流のような本。時間術、記録のとり方、生産性の上げ方、強み、選択と集中、目標とビジョン、意思決定、コミュニケーション、情報と組織、リーダーシップなどがドラッカー先生の経験も踏まえて書かれている。



この本を深堀読書会で扱おうと思ったのは、たまたま『週刊ダイヤモンド』でこの『プロフェッショナルの条件』から「成果を上げて成長するために 自らの強みを知って 自らをマネジメントする」という記事を読みインスパイアされた。成果を上げて成長するためには何が必要か、それは「強み」を知り、その「強み」が活動の主軸となるように自らをマネジメントする


『プロフェッショナルの条件』ではPart3「自らをマネジメントする」にこのことは書いてあり、今回の読書会ではこの「強み」に特化した深堀読書会とした。



■いかに成果を上げ、成長するのか

ドラッカー先生は、「成果をあげられるようにし、成長と変化を続けられるようにしてくれた教訓、過去の囚人となることなく成長することを可能にしてくれた7つの経験」の中で「自らの強みを知る」ということをあげられている。

私がやりましょう、私のやり方はこうです、仕事はこういうものにすべきです、他の組織や人との関係はこうなります、これこれの期間内にこれこれのことを仕上げます。

↑このように言えるようになるためには、次の3つを明確にすること。

  1. 強み
  2. 仕事の仕方(理解の仕方と学び方)
  3. 価値観(好き嫌い)

「強み」だけではなく、実際の「仕事の仕方」(人と組むか、1人でやるのかとか)や、そもそも好きか嫌いかといった価値観を明確にすることで、自らをマネジメントできるということ。


■フィードバック分析

特に「強み」をいかに見い出すのか? ここが難しいところ。「強み」って自覚症状がなかったりする(汗)。この「強み」を知る唯一の方法として、「フィードバック分析」をドラッカーは提唱している。

何かをすることに決めたならば、何を期待するかをただちに書きとめておく。9ヶ月後、1年後に、その期待と実際の結果を照合する。こうして、2、3年のうちに、自らの強みが明らかになる。


これぞ、記録することの本質かもしれない。前々回の読書会では、自分にとっての活きた「経験知」は記録した結果をまとめたノートにあるということを話し合った。仮説を立て、実践・行動して、記録して、それを検証し評価する。これを繰り返す。評価というのがけっこう難しい。なぜなら、自分のことを自分で評価するって何かしらの軸がないと難しい。また、他人からの評価もどこまで妥当性があるのかというのもある。参加者のまいうーさんが言っていたが「ストレングス・ファインダー」が一つの判断軸ともなるかも。



■フィードバック分析からわかること

  1. 明らかになった強みに集中すること。強みがもたらす成果の大きさには、誰もが驚かされる。
  2. その強みをさらに伸ばすこと。強みを伸ばすことはやさしい。ところが、誰もが、弱みを並の水準にするために四苦八苦している
  3. その強みならざる分野に敬意を払うこと。不得意なことに負け惜しみで馬鹿にしてはならない。
  4. 強みの発揮に邪魔になることはすべてやめること。
  5. 人との関係を大事にすること。(弱みを消すのは自分ではな人かもしれない)そうして初めて強みも発揮できる。
  6. 強みでないことは引き受けない(断る力)。
  7. 強みでないことに時間を使わないこと。いまさら直そうとしても無理である(笑)。時間は、強みを発揮することに使う。

週刊ダイヤモンド 2009/05/30より)

 
これらのことをすぐに全て実行できるかどうかはともかく、強みと弱みの明確度が高めつつ、これら7つのことをさらに強めていきたい。これと同時に自らをマネジメントする要素である「仕事の仕方」と「価値観」も確かなものにしていきたい。