個が強調されてみえる「パーソナル・ブランド」だが、他者に認知されてこそブランドである。ブランドとして認識され、流通する「管」が必要だ。『ブランド人になれ!』では、その管というのはコミュニティーだという。
トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈1〉ブランド人になれ!
- 作者: トム・ピーターズ,Tom Peters,仁平和夫
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2000/03/01
- メディア: 単行本
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個人がブランドになる世界は、もちろん個人の力がものをいうが、それは一匹狼の世界ではない。個人ブランドを目指すのは、チームスポーツなのだ!「自分の世界」をつくる。それは会社の中にいてもできる。あなたが当分会社に残ることを決めたとしても、会社という枠組みをはるかに超えて「あなたの世界」を広げていくことはできる。
会社に所属していようが、個人事業主だろうが、「一匹狼」ではやっていけない。管を張り巡らせていく「自分の世界」をつくって行く中でブランドも形創られていくのだと思う。個から個へと管を張り巡らせてできる動的な組織がコミュニティーということなろう。いわゆる「人脈」のことのようでもあるが、単なる人脈と異なるのは人的資源を共有する場であるということ。
ブランド人になろうと思うなら、ゆめ忘れてはいけないこと--
これをみると、より積極的にコミュニティーをとらえていく必要があるのかも。自然な人のつながりを組織化したりするのってなかなかイメージし難いところがある。オンライン上ではfacebookやmixiといったSNSがその役割を果たすのだろう。mixiの機能にある「コミュニティー」からリアルなコミュニティをつくることもできる。イベント機能をつかって「場」をつくることができる。オンラインで参加する人とオフラインでも参加する人の数は9:1ぐらいの割合だと思う。その1割の人が『ブランド人になれ!』でいうところの「コミュニティー・メンバー」なのだろう。
新しい忠誠心の絆は強い。それは、会社に対する忠誠心ではなく、同業者やコミュニティーに対する忠誠心だ。そこが今までとは違うところだ。
利害関係ではなく、趣向性であったり、関心方向でつながった者同士の動的な組織であるコミュニティーは、当然会社という枠組みは超えていく。ボクは会社に対する忠誠心というものはほとんど持ち合わせていないが、人や組織に貢献したいという気持ちは強くある(つもり)。ただ、趣向性等が一致する組織なら会社でもかまわないのかもしれない。現時的にそういった会社と相思相愛になることはほとんどないというだけ。自分「軸」でつながっていくコミュニティーの方が「忠誠心」を持つに値すると今は思っている。来年はコミュニティー創りにも力を入れていきたい。