高度経済成長をベースとした社会は、トップダウン方式で組織を運営する時代でした。成熟した複雑な社会ではトップダウン方式の組織ではナレッジや経験に限界が見え初めてきました。より多くの異種の智慧や経験を駆使して物事に当たっていくという組織体が求められています。
中でも、会社組織を超えた中・長期のプロジェクト単位で発生する組織体を如何に創り、如何に運営するかが模索され、話題にあがるようになってきました。その組織体では人と人がフラットな関係で運営されるのです。ただし、同心円に中心軸があるように、組織体には中心となる人たちが存在します。上下関係のパワーが無い、フラットな人間関係で組織運営されるので、人を動かす力が中心軸の人たちの「人間力」がメインとなります。
また、この中心軸というものをそれぞれの組織体で如何に定義するのか、如何にプロモーションするのか。これらを成し遂げるには如何なる資質を持つ人へ成長すればいいのか。そんなことを漫然と考えていたときに出会ったのが平野さんの『新・プラットフォーム思考』でした。
『たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考』平野敦士カール
- 作者: 平野敦士カール
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/12/18
- メディア: 単行本
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いろいろと感銘するところもありまして、ボクにとってのバーチャルプラットフォームの一つである「21世紀の働き方・学び方・生き方」コミュにおいて、この本のテーマに関心がある人を呼びかけて深堀読書会を開催しました。
集ったメンバーはエコ起業家、転職活動中のITマン、ネット銀行系SE、テレビ番組のディレクター、造船会社関係、営業企画と、多彩な顔ぶれ。参加者のこの本を読んだ感想や、実際にやっていることなどを各々発表しあいました。話の中から新たな企画!?が生まれでそうな話もあったりして、異種のアライアンスって本当に面白いかも。他にも話題がいろいろとあがりましたが多すぎますので割愛します。
今回は深堀読書会という中心軸で集まりましたが、プラットフォーム思考では中心軸のリーダシップが重要ってことで、次のような鉄則がありました。
■誰でもリーダーシップが身につけられる15の鉄則
鉄則というのでガチガチなものと思いきや、けっこう具体的な項目もあったり。従来からありがちの「エイエイオーッ!」タイプのリーダーシップとは異なりますね。と同時にけっこう大変なリーダーシップだなぁとも思います。これは人間力が要りますね。これからのリーダーというのは本当の意味での人間力が問われるので、けっこう大変なんじゃないかと思います。
この本の中でも勉強会のことが紹介されていましたが、こういった読書会や勉強会などが人間力をトレーニングするよい「場」でもあると思います。今年も引き続き、深堀読書会とワークショップ形式の勉強会を開催していく予定です。ボク自身の人間力がどこまで高まめることができるのか(汗)・・・・。