とてもユニークなタイトルに惹かれて手にとってみました。「考え方」をちょっとずらすことによってかなり物事に見方や行動指針が変わってきます。この『千円札は拾うな。』では「考え方」をずらして見てみるヒントが多々ありました。
『千円札は拾うな。』安田佳生著
- 作者: 安田佳生
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2008/08/05
- メディア: 文庫
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
レバレッジ読書メモ
- 今や、人と同じことを人より長い時間やることを努力とは言わない。サボらずに真面目に勤めることが「勤勉」ではないのだ。今は、人と違う結果を出すためにはどうすればいいのかについて、新しいやり方を考え、実行することが「勤勉」であり、最も短い時間で成果を出すための工夫をすることが「努力」である。
- 仕事時間を大幅に削減しながら、成果を維持するには、何かを「劇的に変える」ことが必要となる。その「仕事のやり方を劇的に変える方法」を見つけることが、成長である。それを考えるためにも、休まなければならない。これまで7日かけてやっていた仕事を4日でやるためにはどうしたらいいのか。休んだ3日でそれをゆっくり考えるのだ。
ここを読んで「勤勉」と「努力」と「練習」の考え方がガラっと変わりました。以前は「時間さえかければなんとかなるだろう」なんてことを若さ故か思っておりました。年々歳を経るごとに、時間がきわめて有限であり貴重なものだということを実感しはじめて、この意味がよーくわかった気がします。物理的な時間は増えることはなくひたすら消費するのみです。いかに人生において意味ある時間として効果的に使うことができるのか。そのための勤勉・努力・練習には意味がありますね。
- 成長できる人は、間違った階段を上らなかった人ではない。間違えたと気付いた瞬間に、躊躇せずに今いる階段から飛び下りることができた人なのだ。
- 多くの人は成長するということは、知識や経験や。いろいろなものを身につけていくことだと思っている。だから、なかなか手放すことができないのだ。だが本当は、身につけてきたものを捨てたときに初めて成長するのである。
これって勇気が要りますよね。ボクも一つのことを手放すのに2年かかりました。手放してみると意外となんともなかったり。それどろころかスッキリするような気分にもなりました。NotToDoリストに書き出した項目を、ひとつずつ実行に移していく。何かを止めると、それまで使っていた時間やパワーといったリソースを別のことに使えるようになります。リソースは有限であるから「何かを始めるために何かを止める」ことが大事なんだなーと思います。