今週末の深堀読書会に向けてダニエル・ピンク著『フリーエージェント社会の到来』を再読しております。1月から自分自身が会社組織に属することなく仕事をすることを開始しました。以前読んだときと比べてこの本の書いてあることにかなり共感しながら読んでいます。
『フリーエージェント社会の到来』ダニエル・ピンク著
フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか
- 作者: ダニエルピンク,Daniel H. Pink,池村千秋
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2002/04
- メディア: 単行本
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前半のところで強く共感したところが何点かあるのですが、ちょっとご紹介します。
- 大半のフリーエージェントにとって、必ずしも「大きいことはいいこと」ではない。自分にとっていいことこそ、いいことなのだ。出世や金など「共通サイズの服」の基準で成功を目指す時代はもう終わった。自由、自分らしさ、名誉、やり甲斐など、「自分サイズの服」の基準で成功を目指す時代になったのだ。
- フリーエージェントにとって重要なのは、安定より自由。自己表現が自己否定に取って代わった。人々は組織の陰に身を隠すのではなく、自分の仕事に責任をもつようになった。なにをもって成功と考えるかは、あらかじめ決められた定義に従うのではなく、自分自身で決める。
成功の基準がそもそも異なるということがあります。この「自分にとっていいことこそ、いいことなのだ」は言い得て妙です。
どう行動するべきかをいつも社会が教えてくれる世界、すなわち、社会が次のステップを指図して、エスカレーターに乗せてくれる楽な世界では、自分の弱みや失敗に直面することがないだけでなく、自分の強みを知ることもない。
フリーエージェントとして生きていくには、自分の「強み」をはっきりさせていかないとやっていけない厳しさがあります。
他にも、仕事と個人の時間の関係や、新しい人との結びつき、互恵的な利他主義、オフィスに代わる「第三の場所」、従来制度の折り合い方、これからの未来社会について言及されています。ポスト終身雇用社会に完全突入したいまの混迷した時代を乗り越えていく一つのヒントになると思います。
※深堀読書会を開催します。興味あるかたはぜひぜひ^^
■深堀読書『フリーエージェント社会の到来』ダニエル・ピンク
http://mixi.jp/view_event.pl?id=50187316&comm_id=4029168
日 時:2/13(土)17:00〜19:00
場 所:九段下