会社組織には3つのタイプの人材がいるそうです。酒井譲氏の『「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト』では学習能力という観点からみて会社組織には3種類の人材がいるといいます。
『「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト』酒井譲
- 作者: 酒井穣
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/01/16
- メディア: 新書
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その3種類とは、
- 積極的学習者(組織全体の10%)
- 消極的学習者(組織全体の60%)
- 学習拒否者 (組織全体の30%)
に、別けられるそうです。一つひとつみていくと。
■1.積極的学習者(組織全体の10%)
- 練習をしないプロのスポーツ選手に未来がないのと同様に、ビジネスのための勉強をしないビジネスパーソンにも未来がありません。
- 積極的学習者はこうしたプロとしての自覚を持ちつつ、習慣・本性・欲望として物事を学びます。
- この人材は極端に言ってしまえば、放置しておいても十分に育ちます。
■2.消極的学習者(組織全体の60%)
- 役に立つことが明らかだったり、十分な報酬があったりするような場合だけ気まぐれに学習を行います。
- あくまでも個人的な目的を達成するための手段であって、彼らはできれば学習は避けたいと考えます。
- 人材育成においては、組織におけるマジョリティーであるこの消極的学習者(60%)の固定的知能観を払拭して、彼らを積極的学習者に変えていくことが重要なフォーカスの一つになります。
■3.学習拒否者(組織全体の30%)
- 創造的なことがキライで、言われたことだけを過去の習慣どおりにこなしたい人々です。
- 特徴としては、目の前にある問題の原因がつねに自分以外の他人にあると考えることのように思われます。
- そもそも問題を問題として認識していないことも多いようです。
- 仮に自分が生活習慣病であると診断されても、これまでのライフスタイルを一切変えようとしない人。
個人的には学習拒否者が30%は多すぎだと思います。積極的学習者は確かに少ないかも知れません。放っておいてもいいようなことがありますが、むしろここのより多くのリソースを割り当てたいですね。消極的学習者→積極的学習者へと変えるには積極的学習者と変わることのメリットがわかることと、それが増えることでミラーニューロンの法則で積極学習が伝染して積極学習者が増えるように組織的な仕掛けは必要だと思います。
さーて、当ブログを読んでいる方は3つのどこに属しているのでしょうか。おそらくこのブログを読んでいる方は積極的学習者が多いのではないかなーって思います。内容手的に学びに関することが多いですしねー。