昨日の続きです。いかにスルーして、でもスルーされないように工夫するか。今日も『「自分こと」だと人は動く』から紹介したいと思います。
『「自分ごと」だと人は動く』 博報堂DYグループエンゲージメント研究会
- 作者: 博報堂DYグループエンゲージメント研究会
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/11/28
- メディア: 単行本
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情報過多社会において、身につけ始めた情報を受け取らない行動、それが「スルー」です。情報に深く触れずにどんどん捨て置きます。スルーもいろいろあるようです。
■受け取らない技、「スルー」(情報を拒否する力)
- 気づかない
- 存在しているが無視する。
- いるけど、いない。
- 見えているが、見ない。
- 聞き流す。
- 見切る
- 即座に不要と判断。
- 一度した判断は覆さない
- 即座に不要と判断して、スピーディーに拒絶する。
- 放っておく
- アクセスできるようにしてとっておく
- 後で検索できるようにしておく。
情報に触れた人の関心等によってスルーでもかなり違いがあるようですね。語源的には「放っておく」が近い気がしますけどねー。
で、「他人ごと」と瞬時に察知されると「スルー」するので、これが「自分ごと」と思えればスルー度合いも変わってくるし、キャッチされる可能性も出てきます。キャッチされた情報はどうなるか?
それは、「シェア」されることになるんですね。シェアされると、こんどは受け手が逆に情報を発信していくことにもつながっていく可能性が出てきます。シェアにもいろいろあるようです。
■シェアする技(情報を発信する力)
- おく
- 消極的なシェアもあり。
- 自分の行動や感想を話しの材料として、不特定多数の人々の前にそっと「おく」こと。
- 誰かに届けることが目的ではない。誰かが取りに来てくれることを期待している。
- 不特定多数の他者の反応を期待して、情報を掲げる
- 自分の関心ごとをキッカケとして提示する。
- コラボする
- 情報の共有からはじまります。
- 参加者が何かを持ち寄りながら行動自体を作り上げていく
- 皆で、共にひとつのコト、モノをつくる。
まあ、なんとなく、おいたり、コラボったりはボクもいろんな場面でしているような・・・・。ただ、継続的にやらないとシェアまで至らないのではないかと思います。この本ではちゃんとシェアされるための「コツ」が記されていました。
■自分ごとになってもらうために
- 第一歩は「突っ込みどころ満載」
- 情報の存在を知ってもらうこと。「目立つ」ことは大切です。
- 「突っ込み」とは参加である。
- 「突っ込み」を共感へ高める「エンゲージメント・テーマ」
- 共感とは自分の思いではなく、みんなの思い
- 「エンゲージメント・テーマ」は「インサイト」から見つかる
- そうそいう、コレが前から欲しかったの!
- 「エンゲージメント・テーマ」を体験する「装置」をつくる
- そのテーマを体感してもらうための機会を提供することも必要です。
- それまで顕在化すらしていないかもしれないインサイトに気づいてもらうためには、それなりの仕掛けも必要。
- 生活者に「自分ごと」が起こり・・・・・
- 生活者の間に「自分ごと」の共有/シェアが始まり、連鎖していく
いやー、けっこう大変かも。ある程度のエンターテイナーの要素も必要なんじゃないかと思った次第。突っ込みとは参加かぁー。なかなか名言ですね。