思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

みんなの潜在的な欲求をつかむ @ 『「空気読み」企画術』


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 ここ1年半に渡り、いろいろ勉強会や読書会を企画開催してきました。正直、企画した内容は自分にとって最大に関心のある内容のみです。反応もいろいろでした。自分の関心と他人の関心が大きく共鳴することもあれば、ぜんぜん共鳴しないこともありました。
 
 そんなこともあって企画に関する本はそれなりに読んできましたが、今回R+様から献本頂いた『「空気読み」企画術』という本のタイトルに、他者の関心と共鳴するためのヒントがあるんじゃないかと思った次第。
 
■『「空気読み」企画術』跡部 徹 (著)

「空気読み」企画術

「空気読み」企画術

 
 自分と他者とのコミュニケーションで言葉を使わない非言語系コミュニケーションの一つに「空気読む」というのがあると思う。
 
「空気読み企画術」とは、
 

消費者の潜在的な欲求をつかんで企画を作る

 
という方法。消費者の深層心理を捉えていく。どうやって?
  

すでに起きている現象、存在する事実をもとに、その根底にある共通項を類推する。

 
この「根底にある共通項を類推する」ことが「空気を読む」ことにつながる。全体の文脈を読んだり、人の気持ちを察するということでもある。「空気読み」は「コツ」(=正しい知識)と「習慣」(=トレーニング)を身に付けることで誰でも、この共通項を発見できるという。その共通項を深堀することで消費者の深層心理を類推できる。この本では「空気を読む」ためのフレームワークとして整理されている。
 

<葉>ヒット商品・ヒット現象 → <幹>共通項 → <根>消費者の深層心理

  
<葉>から<幹>を見い出すにあたり、「他人の視点」、「自分の不満」、「ターゲットの視点」、「消費体験を増やす」といった実践的なトレーニングが紹介されている。複眼的な視点を持ち、様々な気持ちを追体験することが大事なのだろう。あとは深堀して<根>がわかれば、そこから逆に新たな<葉>を生み出すこととなる。これが「消費者の潜在的な欲求をつかんで企画を作る」ということなのだろう。考え方はいたってシンプル。あとはどれだけコツを掴みトレーニングできるかですね。