小宮一慶さんの『社長の教科書』を読みました。
- 作者: 小宮一慶
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/02/19
- メディア: 単行本
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ボクは社長さんではありませんが、自分でやっているビジネスを経営していかねばならい立場であるので、「リーダーが身につけるべき経営の原理原則50」というサブタイトルに惹かれて読んでみました。
経営の本質とは、小宮さんいわく、
- 企業の方向付け
- 資源の最適配分
- 人を動かす
の3つだといいます。そして、「その実践は難しく、訓練・トレーニングを踏まえた正しい努力の積み重ねが必要」と続きます。
そして、経営者に必要な訓練に「経済学」と「心理学」の2つの知識が重要だといいます。「経済学」はわかりますが、「心理学」とはっきり言うのは意外でした。経営の本質最後の「人を動かす」や顧客の心をわかるということも「心理学」の知識が有効なのかもしれません。
本の内容は、
- 経営という仕事と経営に対する考え方
- ビジョン・理念が会社の根本
- 戦略立案の基本原則
- マーケティングでお客様第一を具体化する
- 会計と財務の本質
- ヒューマンリソース・マネジメント
- リーダーシップとリーダーの姿勢
という構成です。
特に「経営という仕事と経営に対する考え方」は社長でなくても学ぶところが大きいです。「儲かる会社」を作るのではなく「良い会社」をつくるということを言われていて、お客様に喜ばれる会社が結果として儲かる会社となると、多くの会社をみてきた小宮さんの結論のようです。
良い会社とは、良い仕事をする会社であり、良い仕事をする人たちが集まっているところであります。良い仕事とは何か? 一人ひとりが「儲かる仕事」「稼げる仕事」ではなく、「良い仕事」について考えていきたいところです。