ドラッカー好きと勉強好き(結果よりもプロセスが)にピッタリの本がありました!
『ドラッカー流最強の勉強法』中野明著
- 作者: 中野 明
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2010/06/30
- メディア: 新書
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ドラッカー先生は、
どうやって知識をつけていったのか?
どうやって勉強したのか?
数あるドラッカー解説本の中で、勉強法に焦点をあてたオモロイ本です。オモロイだけではなく、学習する上で有効かつ実践的な内容になっていると思います。
勉強するといっても社会人には、時間が限られているし、今の仕事やもしくは、次の仕事への先行投資的な勉強となります。なんでもかんでも勉強するってわけにはいきません。まあ、そんな人もいないでしょう。
ということで、勉強は「テーマ」が重要となります。何のテーマで勉強するのか?それを何に活用するのか?そのテーマをドラッカー流で決めていきます。
■ドラッカー流勉強「テーマ」決定法
- 強みで考える
- 機会で考える
- 価値観で考える
うんうん、どっかで見たことありますね!これぞドラッカー流な感じが致します!!それでは、ひとつずつみていきましょう。
1.強みで考える
- 弱点の克服に時間を費やしがちだ。高い成果を上げられるのは、自分の強みを活用した時だけだ。
- 比較優位で財やサービスを作り出していく。
- 「比較優位=強み」に焦点を合わせるということは、成果の上がる組織を構築するために不可欠なのだ。
- できないことではなく、できることに注目せよ。
2.機会で考える
- 勉強のテーマが将来の機会にジャストミートするのかを問う
3.価値観で考える
- 性に合わないことは続かない。
- 自分にとって本当に面白いテーマなのか?
- 心から楽しめるテーマか?
と、ポイントはこんな具合です。
テーマが決まれば進め方です。進め方は、計画たてて、情報集めて、なんらかの成果(アウトプット)を出すで、ひとくくりです。
- 勉強テーマ
- 勉強計画(目標管理、時間管理、優先順位)
- インプット
- アウトプット
また、計画のとり方がユニークなのです。ドラッカー先生は「知識がこれからの経済の中心的な資源となります。それゆえに、継続学習は不可欠なものとなります」と仰るのですね。
継続学習という長距離型学習はどのくらいのスパンを目安とするのか?
ドラッカー先生は
「3ヶ月テーマと3ヵ年テーマ」
で継続的に勉強していたといいます。
- 毎年新しいテーマを設定して3ヶ月間集中的に勉強する。
- 同時に3ヵ年をスパンとするプロジェクトも掲げて、平行して勉強する
これはとても目安になっていいですね。大きなタイトルとして3ヵ年。その中に3ヶ月単位のテーマが12テーマ設定できますね。3ヵ年もやっていく勉強テーマなので、しっかりと「価値観」や「強み」から見い出していかないと続かないですね。
「好き」でもないこと、「興味」が薄いことを、「流行」だけでテーマにしてしまうと、途中で挫折して結果的に時間を無駄にしてしまいそうです。
テーマ選び、これが勉強のキモですよね。