更新日:2021年4月16日 (投稿日:2019年8月9日)
ストレスが原因か、食べ合わせが原因か。
謎の腹痛・下痢などが起こる過敏性腸症候群(IBS)は、原因が一つではなく多岐にわたる複雑な疾患だ。
このIBSを対処すべく、専門の病院へ行き、薬を服用することでボクの場合は劇的によくなった。しかし、薬に頼ることなく改善できる方法もある。
IBSを抱えている人には向いていない食材がありそれをまとめてFODMAPという。
FODMAPとは小腸内で消化吸収されにくい糖類の総称のことで、
Fermentable:発酵性
Oligosaccharides:オリゴ糖
Disaccharides:二糖類
Monosaccharides:単糖類
And
Polyols:ポリオール
の頭文字をとってFODMAPと略している。
このFODMAPを取り除いて食事をすることで、過敏性腸症候群(IBS)の症状がボクの場合、かなり改善された。
ただ、問題はFODMAPの低い食事をとり続けることは、豊かな食事を制限することにもなる。
ここまでが前回で書いたことの概要である。
引き続き、『過敏性腸症候群(IBS)は食事で治る!』から、
FODMAPと、どう付き合っていくのかを試行錯誤してみる。
この『過敏性腸症候群(IBS)は食事で治る!』では、第1段階として「FODMAP」を一度体内から除去することを行った。その結果、ボクの場合、驚くほど良い効果が実感できた。
そして次に、 第2段階へと入っていく。
2.チャレンジ段階
(1)フォドマップを慎重に食事に戻して症状を観察する
(2)チャレンジ段階の結果を判定し食事を変更する
(3)症状が起こらない範囲で最大限に種類の豊富な食事を楽しむ
全ての種類のFODMAPをとめることで効果があったので、この第2段階では、どのFODMAP(糖類)が下痢を誘引しているのかをピンポイントで調査する。
そうすることで、全てのFODMAPを避けるのではなく、自分に合わない特定のFODMAPを探し当てることができる。
江田先生の本では傾“腸”(食物負荷試験)と書かれていた。自分の腸にじっくりと耳を傾けて、どんなFODMAPが自分にはあっているのか、あっていないのかを判断していく。
■チャレンジのやり方
・1回のチャレンジにつき1種類のフォドマップ
・チャレンジは2日間(または3日間)
・どの種類のフォドマップからはじめてもよい
・次へのチャレンジの間は3日間あける。
ロシアンルーレットのごとく、一つずつ試して、決定的なFODMAPを当てる。つまり、どこかのタイミングで、過敏性腸症候群(IBS)の症状が出てくることにもなる。
次の5種類から一つ選んでチャレンジ開始!
- オリゴ糖:フルクタン(ネギや玉ねぎ、小麦粉など)
- オリゴ糖:ガラクタン(納豆やあずきなどの豆類)
- 二糖類:ラクトース(牛乳など)
- 単糖類:フルクトース(はちみつ、果糖ぶどう糖液糖など)
- ポリオール(キシリトールガムや、サクランボ、リンゴなど)
『過敏性腸症候群(IBS)は食事で治る!』によると、どのFODMAPでもチャレンジしてもよいのだが、ボクの場合、たまたまチャレンジ期間にサクランボがひと箱分、実家から届いたので、ポリオールからチャレンジしてみた。
■ポリオール食品
シュガーレスキャンディー&ガム、プルーン、ブラックベリー、マッシュルーム、カリフラワー、サクランボ、サヤエンドウ、桃、あんず、アボカド、プラム、スイートコーン、イチジクなど(過敏性腸症候群(IBS)は食事で治る! より抜粋)
サクランボを朝、昼、夜と食事のとき、多めに(片手握りこぶし1.5倍くらいの量、だいたい10個くらい)食べるようにした。
<1日目>
1日目は特に強いIBSの症状はないが、どことなくお腹がゴロゴロする感じであった。
■食べたポリオール:多めのサクランボ、のど飴(キシリトール)
<2日目>
2日目も同様にサクランボを多めに食べた。2日目はガスがこれまでよりも多く出ている感じがした。どうもポリオールはボクに影響するようだ。
■食べたポリオール:多めのサクランボ、リンゴ、キノコの炒め物
<3日目>
3日目はチャレンジ休憩。
休憩日は、すべて低FODMAP食とする。この日、下痢に至ることはなかったが、軟便になるのがよくわかった。そう考えると、チャレンジ初日よりも、その翌日以降、高FODMAPの影響が出てくるようだ。
<4日目>
4日目もチャレンジ休憩。症状は3日目と同じ。
<5日目>
5日目もチャレンジ休憩。
この程度かな~と思っていたら、この日の夕方に下痢になってしまった!
4週間ぶりの下痢である。
高FODMAPを取り入れるとやはり下してしまうのがと思っていたが、よく考えたら、この日の昼食のとき、食べ過ぎてしまったことを思い出した。
ただ単に食べ過ぎだったかもしれない。
<結論>
ということで、ポリオールは、たぶん少量であれば問題なさそうだ。多めにとらない方がよいかもしれない。
■今回、ポリオールチャレンジで食べたモノ
サクランボ
のど飴(キシリトール入)
リンゴ
キノコの炒め物
次回は、「オリゴ糖:フルクタン」チャレンジ。
----------------------------