更新日:2021年4月20日 (投稿日:2019年8月25日)
納豆はホテルでの朝食に登場する定番食品だ。販売されている納豆の種類も豊富である。好き嫌いのある食品であるが、ボクはこの納豆は大好物なのだ。
納豆を含めた豆類には、「ガラクタン」というオリゴ糖が含まれている。
この「ガラクタン」は、食物の吸収を遅らせ、血糖値の急上昇を抑える効果がある言われ、多くの人にとって健康的な食品になると言われている。
ところが、過敏性腸症候群(IBS)で下痢型の症状がある人によっては、「ガラクタン」がマイナスに働く可能性があるのだ。
ボクにとっても大好物である納豆が、腹痛・下痢の要因になる可能性を秘めていたとは!!!
フルクタンに続き、ボクにとっては残念な新情報であった。
大多数の人には健康的な食材でも、IBSを抱えている人には不向きな食材がある。それをまとめてFODMAPという。この「オリゴ糖:ガラクタン」もそのFODMAPの一つである。
FODMAPとは小腸内で消化吸収されにくい糖類の総称のことで、
Fermentable:発酵性
Oligosaccharides:オリゴ糖
Disaccharides:二糖類
Monosaccharides:単糖類
And
Polyols:ポリオール
の頭文字をとってFODMAPと略している。
今回、この
オリゴ糖:ガラクタン(主に豆類など)
がボクの体質にあっているのかどうかをチャレンジしてみた。
今回も、前回の「フルクタン」チャレンジ 同様に、パッツィー・キャッソスの『過敏性腸症候群(IBS)は食事で治る!』で紹介されている方法で実践してみた。
この本で、チャレンジは次の3段階で紹介されている。
チャレンジ段階
(1)フォドマップを慎重に食事に戻して症状を観察する
(2)チャレンジ段階の結果を判定し食事を変更する
(3)症状が起こらない範囲で最大限に種類の豊富な食事を楽しむ
今回、(1)と(2)の段階を実践してみた。
■チャレンジのやり方
・1回のチャレンジにつき1種類のフォドマップ
・チャレンジは2日間(または3日間)
・どの種類のフォドマップからはじめてもよい
・次へのチャレンジの間は3日間あける。
次の5種類から一つ選んでチャレンジする。冒頭で述べたように、今回は「オリゴ糖:ガラクタン」を選んだ。
- 【済】オリゴ糖:フルクタン(ネギや玉ねぎ、小麦粉など)
- オリゴ糖:ガラクタン(納豆やあずきなどの豆類)
- 二糖類:ラクトース(牛乳など)
- 単糖類:フルクトース(はちみつ、果糖ぶどう糖液糖など)
- 【済】ポリオール(キシリトールガムや、サクランボ、リンゴなど)
■ガラクタン食品
乾燥豆、水煮豆、レンズ豆、インゲン豆、ヒヨコ豆、ピスタチオ、納豆、豆乳、レギュラーコーヒー(多め)など(過敏性腸症候群(IBS)は食事で治る! より抜粋)
ちなみに、絹豆腐も『パン・豆類・ヨーグルト・リンゴを食べてはいけません』ではガラクタンであった。
要は豆類全般。豆を発酵させた納豆や豆腐も入っている。ボクは納豆や絹豆腐は大好物なので、ぜひこのガラクタンも耐性があると嬉しい限り。
<1日目>
朝食時に、豆のサラダ、昼に納豆、絹豆腐、夜に粒あん団子を食す。1日目は腹痛などはなかったけが、ガスがたまっているようだ。
■食べた食品:豆のサラダ、納豆、絹豆腐、粒あん団子
<2日目>
2日目はガラクタン大盛り。朝は絹豆腐、粒あん団子、昼には納豆、粒あん団子、夜は絹豆腐、エンドウ豆とタコの和えもの、粒あん白玉などを食した。腹痛はなかったが、昨日の食したガラクタンの影響か、ガスが多いのが気になる。
■食べた食品:粒あん、納豆、絹豆腐、豆類
<3日目>
3日目はチャレンジ休憩。
すべて低FODMAP食。腹痛は特にないが、低FODMAP食オンリーのときより便が柔らかめであった。少なからず影響はありそうだ。
<4日目>
4日目もチャレンジ休憩。休憩2日目ともなると、腹痛も便の状態もとくに問題はなかった。
<結論>
今回のことからガラクタンを含む食材をとることで、目立った腹痛や下痢が起こることはなかった。しかし、いつもより便が柔らか目になったり、ガスが多めになったので、影響は多少ありそうである。多く食べ過ぎないように食べる量には注意しなければならない。
■今回「ガラクタン」チャレンジで食べたモノ
豆
納豆
絹豆腐
粒あん
次回は、「単糖類:フルクトース」にチャレンジする。
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■「フルクタン」チャレンジ
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