更新日:2021年4月19日 (投稿日:2019年8月16日)
コンビニやスーパーで売っているパン。学校給食でもパンは出てくる。子どものころからパンはかなり身近な存在だ。パンの専門店も多々あり、食パンから菓子パンまで種類も豊富だ。日本でパンを食べたことがない人はほとんどいないのではないか。
ラーメン、うどん、パスタ。こういった麺類は、カップ麺から冷凍食品まであり日常的な存在だ。そして、それぞれに様々なバリエーションがあってどれもが美味しい。
ピザ、お好み焼き、タコ焼き、クッキー、ドーナッツ。みんなでワイワイ食べるとさらに美味しくなる。
そして、これらのどれもに共通していえることが、原材料に「小麦粉」が多く使われているということだ。
この「小麦粉」を多く摂取することで、過敏性腸症候群(IBS)の症状である腹痛・下痢を引き起こしてしまう人がいる。
なぜそうなるのか。
それは、小麦粉に1~4%ほど含まれている「オリゴ糖:フルクタン」を上手く消化できないからだ。
特にIBSを抱えている人には向いていない食材がありそれをまとめてFODMAPという。この「オリゴ糖:フルクタン」もそのFODMAPの一つである。
FODMAPとは小腸内で消化吸収されにくい糖類の総称のことで、
Fermentable:発酵性
Oligosaccharides:オリゴ糖
Disaccharides:二糖類
Monosaccharides:単糖類
And
Polyols:ポリオール
の頭文字をとってFODMAPと略している。
今回、この
オリゴ糖:フルクタン(小麦粉やタマネギなど)
がボクの体質にあっているのかどうかをチャレンジしてみた。
今回も、前回の「ポリオール」チャレンジ同様に、パッツィー・キャッソスの『過敏性腸症候群(IBS)は食事で治る!』で紹介されている方法で実践してみた。
この本で、チャレンジは次の3段階で紹介されている。
チャレンジ段階
(1)フォドマップを慎重に食事に戻して症状を観察する
(2)チャレンジ段階の結果を判定し食事を変更する
(3)症状が起こらない範囲で最大限に種類の豊富な食事を楽しむ
今回、(1)と(2)の段階を実践してみた。
■チャレンジのやり方
・1回のチャレンジにつき1種類のフォドマップ
・チャレンジは2日間(または3日間)
・どの種類のフォドマップからはじめてもよい
・次へのチャレンジの間は3日間あける。
次の5種類から一つ選んでチャレンジするのだが、冒頭で述べたように、今回は「オリゴ糖:フルクタン」を選んだ。
■フルクタン食品
食物繊維入り朝食シリアル、ライ麦パン、小麦粒、大麦、ブロッコリー、玉ねぎ、キャベツ、ごま、ニンニク、パスタ、パン、クッキー、ケーキ、ドーナッツ、ピザ生地、焼き菓子など(過敏性腸症候群(IBS)は食事で治る! より抜粋)
フルクタン食品をみると、個人的に好物のネギ、玉ねぎ、ブロッコリー、キャベツ、パスタ、パンなどが多々ある。
これらを全て制限するのは正直避けたい。なんとかうまく付き合っていけないだろうか。とりあえずチャレンジしてその結果から判断してくしかない。
<1日目>
朝食時に、小麦粉の代表格、小麦粉の食パンを1枚食してみた。1日目はこれといった症状は出てこない。初日はイイ感じだ。
■食べたフルクタン:食パン1枚
<2日目>
2日目はフルクタン大盛り。朝から食パンとパスタを食べ、昼に玉ねぎの入った豚の生姜焼き、パスタサラダを食べた。さらに夜は蕎麦(小麦粉入り)を食べたが、この2日目もとくの問題がなさそうである。もしかして、フルクタンは影響が少ない??
■食べたフルクタン:食パン1枚、パスタ、玉ねぎ、蕎麦
<3日目>
3日目はチャレンジ休憩。
すべて低FODMAP食に戻す。前回のポリオールのときは3日目に多少影響が出たのだが、今回のフルクタンは3日目も特にこれといった症状はないようだ。これは希望が持てるかも。
<4~5日目>
4~5日目もチャレンジ休憩。とくに問題なし。ということは、フルクタンは食べても大丈夫かもしれない!
<結論>
フルクタンは今回のことから、ボクは耐性があるようだ。ちゃんと消化できているのだろう。そうだとすれば、大好物な食品が多いので劇的に嬉しい!
まあ、食べ過ぎには注意しなければならないが……。
食品の中のフルクタンの含有量の比率も関係しているかもしれない。
Wikiによると、フルクタンの含有量比率は以下の通り。
小麦粉 1-4%
パスタ 1-4%
白パン 0.7-2.8%
アスパラガス 1.4-4.1%
チョコレート 9.4%
タマネギ 1.1-10.1%
やはり、食材によって量が異なるので、含有量の多い食材を食べ過ぎないようにすることは大事かもしれない。
■今回、「フルクタン」チャレンジで食べたモノ
小麦粉(パン、蕎麦、パスタ)
玉ねぎ
次回は、「オリゴ糖:ガラクタン」にチャレンジする。
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■「ポリオール」チャレンジ