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主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

【FODMAP「フルクトース」チャレンジ編】『過敏性腸症候群(IBS)は食事で治る!』@FODMAPやってみた


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更新日:2021年4月21日 (投稿日:2019年9月2日)

 

 

果糖ぶどう糖液糖。

 

 

一つの単語の中に「糖」という文字が3つも入っていて何やらしつこそうなモノだ。名前からもわかるように糖類である。しかも、誰もが日常的によく口にするであろう食品の中に入っている糖類である。

 

甘味のあるほとんどの清涼飲料水に入っている糖類であり、ゼリーや、調味料にも入っている。

 

たとえば「コーラ」に入っているし、もちろんあのポカリやアクエリアスにも「果糖ぶどう糖液糖」はしっかり入っている。

 

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Image by Steve Buissinne from Pixabay

 

この「果糖ぶどう糖液糖」は「ぶどう糖」と「フルクトース(=果糖)」を混合した液状の糖のことで、特に「フルクトース」はさっぱりした甘味を強くだせて、その割にコストが低いものだそうだ。そのためよく食品に使われるという。

 

「フルクトース」は、清涼飲料水の他にも、はちみつや多くの果物にも入っている。ありふれた食材であるのだ。

 

この「フルクトース」も、腹痛や下痢を頻繁に繰り返す過敏性腸症候群(IBS)の症状がある人によっては、マイナスに働く可能性があるのだ。

 

 

IBSを抱えている人には不向きな食材があり、それをまとめてFODMAPという。この「フルクトース」もそのFODMAPの一つである。

 

 

FODMAPとは小腸内で消化吸収されにくい糖類の総称のことで、

 

Fermentable:発酵性

Oligosaccharides:オリゴ糖

Disaccharides:二糖類

Monosaccharides:単糖類

And

Polyols:ポリオール

 

の頭文字をとってFODMAPと略している。

 

 

今回、この

 

単糖類:フルクトース(はちみつ、りんご、果糖ぶどう糖液糖など)

 

がボクの体質にあっているのかどうかをチャレンジしてみた。

 

 

今回も、前回の「ガラクタン」チャレンジ 同様に、パッツィー・キャッソスの『過敏性腸症候群(IBS)は食事で治る!』で紹介されている方法で実践してみた。

 

 

この本で、チャレンジは次の3段階で紹介されている。

 

 

 

チャレンジ段階

(1)フォドマップを慎重に食事に戻して症状を観察する

(2)チャレンジ段階の結果を判定し食事を変更する

(3)症状が起こらない範囲で最大限に種類の豊富な食事を楽しむ

 

 

 今回、(1)と(2)の段階を実践してみた。 

 

 

■チャレンジのやり方

・1回のチャレンジにつき1種類のフォドマップ

・チャレンジは2日間(または3日間)

・どの種類のフォドマップからはじめてもよい

・次へのチャレンジの間は3日間あける。

 

 
次の5種類から一つ選んでチャレンジする。冒頭で述べたように、今回は「単糖類:フルクトース」を選んだ。

 

  1. 【済】オリゴ糖:フルクタン(ネギや玉ねぎ、小麦粉など)
  2. 【済】オリゴ糖:ガラクタン(納豆やあずきなどの豆類)
  3. 二糖類:ラクトース(牛乳など)
  4. 単糖類:フルクトース(はちみつ、果糖ぶどう糖液糖など)
  5. 【済】ポリオール(キシリトールガムや、サクランボ、リンゴなど)

 

 

 

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Hans BraxmeierによるPixabayからの画像


フルクトース食品
フルクトースはチャレンジがAとBに分けられていて、3日間に渡って実施する。

  

フルクトース・チャレンジA(最初の2日間)

果糖ぶどう糖液糖の入った清涼飲料、パンケーキシロップ、ソース、ケチャップ、ジャム、ゼリー、はちみつ、濃縮果汁飲料、マンゴー、アスパラガスなど

 

フルクトース・チャレンジB(3日目)

濃縮果汁(りんご、洋梨)、ドライフルーツ(りんご、もも、洋梨)、洋梨、洋梨ジュース、もも、すいか、りんご、りんごジュースなど

過敏性腸症候群(IBS)は食事で治る! より)

 

 


この「果糖ぶどう糖液糖」は冒頭にも述べたようにほとんどの清涼飲料水に入っているので、入っていない飲料水を探すことはかなり難しい。

 

「果糖ぶどう糖液糖」を除いた飲料水は「水」「お茶」「ブラックコーヒー」ぐらいであった。「フルクトース」が体質的に合わないと、飲み物にかなりの制限をかけなければならないのか……

 

 


<1日目>フルクトースA1日目

まずは朝食にハチミツをスプーン小さじ一杯分と果糖ぶどう糖液糖の入った飲料水をコップ一杯からはじめてみる。昼食にはアスパラガスとベーコンの炒め物を食べた。1日目は特に何も異変はない。

■食べた食品:はちみつ、果糖ぶどう糖液糖、アスパラガス 

 


<2日目>フルクトースA2日目

1日目同様、ハチミツをとるが(ただし大匙2杯分ほど)、果糖ぶどう糖液糖の入った飲料水をコップ2杯ほど。

この日はハチミツが多く取ったからか、胃もたれと圧迫感を感じた。腹痛はないが便はかなり柔らかくなっていた。

■食べた食品:はちみつ、果糖ぶどう糖液糖 

 


<3日目>フルクトースB

朝食にはちみつ、桃のゼリー、桃ジュース。お昼にリンゴとアスパラガス。途中、リンゴジュースも飲んでみる。 

やはりハチミツをスプーンで食べていると胃に圧がかかる感じがある。もしかすると、「はちみつ」そのものがボクには合わないのかもしれない。

この日も腹痛はないが、軟便が続く。

 ■食べた食品:はちみつ、ゼリー、リンゴ、アスパラガス、果糖ぶどう糖液糖 

 


<4日目>

4日目はチャレンジ休憩日。

昨日までに、胃腸にたまった高FODMAPがどう影響するのであろうか。

結果はかなり影響があった。

久々に、腹痛を伴う便があり、その後ひどい下痢となってしまった。

  

 

<5日目> 

5日目もチャレンジ休憩日。

4日目の下痢が影響しているためか、今日はまったく排便せず。腹痛はほぼなくなった。

 

 


<結論>

今回のチャレンジで、4日目に腹痛、下痢が発生しました。

  

フルクトースは黒!!!

 

もしかすると、他のFODOMAPと比べると摂取した量が単純に多かったのかもしれない。それでも、ハチミツをたべているときから胃に変な感覚があったので、ハチミツの大量摂取は要注意だ。

 

ハチミツは嫌いではないし、食材に使われていたら好んで食べる方だ。「はちみつレモン」なんて夏場に食べると劇的に美味い。

 

ただ、はちみつを含めた「フルクトース」食材は、多めに摂取したとき、お腹の調子がなんとなく悪くなることはなんとなくわかっていた。それを認めたくなかったので、どこかで無視していたが、今回のことでそれが明確になった。

 

今後は、「フルクトース」をできるだけ控えた方がよさそうだ。とにく「はちみつ」はひかえよう。 

 

 


■今回「フルクトース」チャレンジで食べたモノ

はちみつ

果糖ぶどう糖液糖

アスパラガス

りんご

もも

 

 


次回は、最後のチャレンジ。二糖類:ラクトース。

 

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■「ガラクタン」チャレンジ