超短読書メモ
- 作者: エドワード・オズボーンウィルソン,Edward O. Wilson,山下篤子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/12
- メディア: 単行本
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- ひょっとすると聖書はただ単に、初めて文字で宇宙を説明し、私たち自身をその宇宙の重要な存在として位置づけるための試みだったのではなかろうか。おそらく科学は、それと同じ目的を達成するための、より検討された新しい立脚点に立つ続編なのだろう。もしそうなら、その意味において科学とは、解放され拡大された宗教である。
- バランスのとれたものの見方は、学問分野をばらばらに学んで得られるものではなく、諸分野の統合の追求を通して獲得される。
- 生命の概念は死の概念を必要とし、死の概念は、死が永遠の生命への入口だとする神話によって解決される。
- 成功する宗教は一般にカルト教団として出発し、力と包容力を増し、やがて信者の輪の外側から容認される。
- 宗教的動機の多大な影響力は、単なる道徳の認定をはるかに超えるものにもとづいている。心の奥底に流れる大河として、広範囲にわたる情動の支流からその力を集めている。なかでも最大の支流は、生存本能である。
- 世界人口は危険なほど多い。今後ますます増えて2050年以降のどこかでピークに達する。人類全体としては、一人あたりの生産量や健康状態や寿命が向上している。しかし、それは太古の昔から天然資源や生物多様性など、この惑星の蓄えを消費している。