超短メモ
『なぜ、時間を生かせないのか―かけがえのない「人生の時間」に処する十の心得』田坂広志
なぜ、時間を生かせないのか―かけがえのない「人生の時間」に処する十の心得
- 作者: 田坂広志
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2003/04/29
- メディア: 単行本
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■人生の時間
- 「これからの時代には、時間を大切にして自己研鑽に励まなければ、競争に勝てないし、生き残れない」
- この言葉が意味しているのは、忙しい仕事と生活のなかから時間を捻出し、一生懸命に自己研鑽の努力をしなければ、競争に勝てない、敗れ去る、生き残れない、サバイバルできないといった、密やかな「強迫観念」です。
- 残念ながら、こうした発想で「時間」というものを見つめているかぎり、我々は、本当の意味で「時間を生かす」ことはできないでしょう。
- なぜなら、我々にとっての「時間」とは、単なる「資源」という意味を超えた「素晴らしい何か」だからです。
- かけがえのない「人生の時間」の意味を深く掴まないかぎり、我々は、決して「時間を生かす」ことはできないのです。
■基礎体力
- タイム・マネジメントの「基礎技術」を実践するだけの十分な「基礎体力」が必要。スポーツにおいては、いかなる「基礎技術」も、それを本当に実践しようと思えば、それなりの「基礎体力が求められます。
- その基礎体力とは何か。それは「集中力」です。
- 「朝の時間を活用する」という技術も語られますが、それを行うためには、そもそも、会社の仕事を集中的にこなして深夜残業を避け、早く就寝することによって朝に備えなければなりません。
- 集中力が時間の「密度」を変えていく。
■集中力をつける
- 「集中力」を鍛えるためには、時間を区切り、締め切りを明確にして、「いつまでにこの仕事を終える」というスタイルへの転換をしなければなりません。
- そうした形で、自分自身にプレッシャーを与えて仕事をしないかぎり、本当の「集中力」は生まれてこないからです。
- 上司や顧客に対して「時間を明言する」「締め切りを宣言する」。こうした「明言」や「宣言」をすることは、心理的に、自らの「退路を断つ」ことになるからです。
- 心理的に退路を断った状況においてこそ、我々の「集中力」は、最も高まるからです。