昨日、「週刊ダイヤモンド“ドラッカー特集”を読む会」を主催しました。予定していた参加者全員がそろっての参加でした。それほど参加者を熱くするものは何なのか。それはまた別の機会に書くとして、個人がキャリアを構築するにあたって重要な要素にとしてドカッラーは「強み」をあげています。その著、『プロフェッショナルの条件』で次のように述べています。
プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
- 作者: P・F.ドラッカー,Peter F. Drucker,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2000/07/01
- メディア: 単行本
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何ごとかをなし遂げるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。できないことによって何かを行うことなど、とうていできない。
この一文が好きで大事にしているドラッカー読者も多いと思う。しかし、実際に「強み」を把握してそこにフォーカスしている人は多くはないようですね。「強み」を把握しなくても、いままでは一つの会社の中でやっていける時代であったけど、いまは違うと思う。一つの会社でやっていけるとは限らないです。
自らの属する場所がどこであるかを知るために、自らの強みを知ることが不可欠となっている。強みを知る方法は一つしかない。フィードバック分析である。何かをすることに決めたならば、何を期待するかをただちに書きとめておく。九ヵ月後、1年後に、その期待と実際の結果を照合する。
ドラッカーは「強み」を知る方法として「フィードバック分析」を提唱しています。ドラッカー自身がこれを50年続けていたという。そして、2、3年続けていると自らの強みが明らかになるといいます。
実はこの「フィードバック分析」に親和性の高く、内容としても近いものがあります。ストレングスファインダーのマーカス・バッキンガムの「強みを発揮するステップ」です。
- 作者: マーカスバッキンガム,加賀山卓朗
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2008/06/24
- メディア: ハードカバー
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これは2、3年ではなく1〜2ヶ月で強みを見い出して、さらに仕事に活かすという手法なんですね。フィードバックを短い期間(1週間)でやっていく。ドラッカーにしろ、マーカス・バッキンガムにしろ、「強み」を見いだす上で必要なことに「記録する」をあげています。自分の「強み」に該当しそうなことを記録していく。それを計画的に書き上げ「強み」として精査していく。本を使って一人だけでやることはけっこう難しいデス。なので、こういったことをワークショップ形式で勉強会を開催しています。
■「強み」勉強会(実践編)
日時:4/18(日)13:30-15:30
場所:九段下
会費:1000円
申込:http://bit.ly/bAoeaT