投稿日:2021年3月23日
いまある「能力の輪」を拡大して、自分ができることを強化したい。
そう思うならば、その「能力の輪」の境目がどこにあるのかを見極めて、輪のすこし外にあることを輪の中に取り込めばいい。段階的に「能力の輪」を拡大するのだ。
輪を拡大する際、輪の境目の細部が明確でないと、何をどう拡げれいいのかみえてこない。
■既に持っている「能力の輪」を明確にする
今すでにもっている「能力の輪」の明確にするには、ここまでが「できる」こと、ここからは「できない」ことを分けることからはじまる。
例えば、プログラマーとして働いていて、COBOL言語の経験はあり、JavaSctipt言語を普段は使っているとしよう。
「能力の輪」は「COBOL、JavaScriptでプログラミングができる」である。輪の外には「Java、C++、php、Ruby・・・」といった他の言語もある。
その一つである「Java」を輪の中に取り込んで、「プログラミングができる」という「能力の輪」を拡大するのだ。
次に「能力の輪」の境目が見えて、輪の外にあることを取り入れる場合、どのようにアプローチしていけばいいのだろうか。
■「能力の輪」の境界では何が起きているのかを知る
楽天大学学長の仲山進也氏がイラスト図解されている「5つの壁」をみてみよう。
このスライド(自作)がバズっているようです。#きょうの考材 pic.twitter.com/xjVLiqjVaL
— 仲山進也 (@nakayamashinya) 2021年3月20日
- 知識の壁
- 行動の壁
- 気づきの壁
- 技術の壁
- 習慣の壁
この5段階をそれぞれみて、ここでいう「壁」から「能力の輪」の境目を判断できる。
■その人にとっての最大の壁は何か?
先ほどの例でいえば、輪の外にある「Javaでプログラミングできる」という能力は、JavaScripit言語を使っていることと、本などで学びつつあるので、「1.知識の壁」はすでに乗り越えているとしておこう。
そして実際にJavaでプログラミングしたのであれば、「2.行動の壁」も越えているといえよう。
さらに、Java言語を使ってみて、COBOLやJavaScriptとは異なるなにかがあり、そこがよくみえてこないということがわかれば、「3.気づきの壁」がまだ乗り越えれないところだとわかる。
ゼロから「能力の輪」をつくるときと異なるのは、この「3.気づきの壁」が実質的な最初の壁となりやくす、「4.技術の壁」が最大の壁となり、このあたりに「能力の輪」の境目がありそうだ。
■壁を越えるためにやるべきこと
その壁を越えるためにできることは、壁の段階によっても異なるが、
1.自分で学びつづける
2.人に教えてもらう
この二つのやり方があるが、それは状況と好みの問題だ。いずれにしろ、試行錯誤しながら、壁を乗り越えていくこととなる。
「能力の輪」の拡大のひとまずのゴールは、「4.技術の壁」を越えることだ。この壁を越えると「できる」ようになる。
しかし、「できる」ことを続けなければ、「能力の輪」はもとの大きさに戻ってしまうこともある。だから継続して続けるのだ。
「5.習慣の壁」を越えることができれば、普通に「している」という状態になり「能力の輪」は縮むことなく拡大されたままとなる。
■まとめ
今もっている「能力の輪」を拡大するには、輪の外側と内側の境目を見極める必要がある。それには「5つの壁」からみることで、どの壁にぶつかっているのかがわかる。その壁を越えて、「できる」ようになり、「している」状態になれば「能力の輪」は広がったといえる。
■最後に
「能力の輪」を拡大することで、仕事の種類を同一分野でも増やせる可能性が広がる。ゼロから「能力の輪」をつくるよりも、圧倒的にはやく拡大できる。もうすでにベースとなる「輪」があるのだから。
もちろん、これも実際に拡大するための行動をとらなければ、アタマの中だけで終わってしまう。どこかで時間を作って、実際の行動することが一番の壁かもしれない。
ということで、さあ、今日も行動していこう!
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■「能力の輪」についての概要
■ゼロから「能力の輪」をつくるには
■「5つの壁」は以下の本でも詳しい。