昨夜、かずさんが主催する「ビジネスに効く!『旧約聖書』」のセミナーへ行ってきました。テーマは「イスラム教基礎講座」です。キリスト教のことはまだ知っていても、イスラム教のこととなると形式的なイメージばかりが先行して、その内容や意味、バックグラウンド、実態についてはほとんど知りません。そのため、無知からくる誤解や偏見が多くある気がします。
身近なところに、イスラーム教徒がいないというのも彼らの日常を知ることができない一つの理由ではあると思います。今回の講師はイムランさん。イムランさんは厳格なムスリムである父親を持ち、ご自身もムスリムというバックグラウンドを持っている方です。知識だけではなく、リアルにその世界に身を置いている人の話だからこそ、価値があります。
イスラム教基礎講座
イスラム教の世界観--信仰者と無神論者は同一のロジックで生きている
講師:Imran Siddiquiさん
場所:九段下
時間:2009年5月11日(月)20:00〜22:00
セミナーメモ
■イスラム教の世界観
- 論理的にも真実の宗教。
- コーランは神から人類全体に与えられた経典。
- 預言者はアダムではじまりムハンマドで終わる。
- キリスト教は、何も知らずに間違ってしまった宗教。
- ユダヤ教は、真実を知っておきながらそれを認めていない民の教え。
- 神を信じないもの(無神論者など)は地獄へ落ちる。
■コーラン
- 1400年間にわたり手が加えられてない(と言われる)聖典。
- 神VS悪魔の構図はない。人間VS悪魔がある。
■ジハード
- 先制攻撃はない、攻撃を受けたら反撃する。
- 戦争よりも日々の生活を守る方が大事。
- 神は生活の中で感じるもの。
■女性
- 女性の地位が低いといわれるが、「天国は母の足元にある」と言われるほど母を大事にする。
■無神論者
- 宗教を信じる人も信じていない人も思考は基本的に同じ。
- わからないことは、専門家に聞いてそれを鵜呑みにする。
- 自分の方が知っていて相手は無知と思って上から目線でみようとする。
- 合理的に考えているのではなく、自分の経験や知識に基づいているのだ。
■宗教とは何なのか
- 個人的な体験に基づいた世界観である。
- 宗教は一人で没頭するものではなく、与えられた能力を使って世界をよりよいところにしなければならない。
かなーり昔(学生時)にイスラム教について勉強しようとしたことがありました。少しだけ本をかじってそれっきりなのですが(汗)、今回のこのセミナーの話をきいて、少しは知ることができたのかなーと思います。これからも定期的にイスラーム世界のことについては学んでいこうと思います。
参考
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