人生でとても大事なことなのに学校も親もほとんど教えてくれないこと。それはセックスとお金。セックスは思春期の頃に友だちや先輩から教えてもらうことはあっても、お金については友だちや先輩だって教えてくれない。「金持ち父さん」なんて身近にいるわけがない。
困ったときほどその人の人柄が出るのと同じで、お金は人の性格をあっきり拡大してみせる。
お金に対する価値観や態度は実際の親の姿を通して形成されてしまうのだろう。「お金」に対する人生脚本は育った環境で書き連ねられていく。その「お金」の人生脚本(マネー・ストーリー)は書き換えちゃいましょうって本がありました。
『「お金」のシークレット』デビット・クルーガー著、神田昌典監訳
「お金」のシークレット―人生を変える“感情”と“お金”の法則
- 作者: デビッド・クルーガー,神田昌典
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2010/04/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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お金を「稼ぐ」というのは自分の大切な何かと交換してお金に換える場合もあります。それは健康や家族との関係や自由な時間をコスト化して、その引き換えが「お金」になります。人生の大事なものをどこまでコストとしていいのか。
私たちは時間が大切だと言う。しかし、実際にやっていることを見れば働くばかりで自由時間を大切にしているとはとても思えない。
お金と引き換えにしていいものはその人の価値観によって異なるのでしょうが、それが幸福感につながっていればいいのですがそうでもないようです。
お金と幸福感の相関関係はそれほど強くないことがわかった。幸福感ともっとも強いのは何だったのか。それは結婚生活だ。それに次いで、家族や友人などとの人間関係、充実した生活、運動、精神の充実だった。
といっても、生きていくための最低限の「稼ぎ」はないと成り立ちませんが。
自分のお金をどう使うかは、少なくともそれをどうやって手に入れるかかと同じくらい重要である
その「稼ぎ」をどのように「使う」のか。「稼ぎ」の入りよりも「使う」出が多くなるとおかしなことになってしまいます。だから「使う」ときは要注意です。爬虫類脳の突き動かされて、本当に必要なものかどうかを吟味せずに買ってしまったり・・・。「使う」ときにどこまでの理性的な行動がとれればいいのですが・・・なかなかうまくいかないものです。
でも、この本でその手立てとしてお金に正しく向き合うために25のガイドラインが最後に書かれていました。その中から難点か抜粋。
特に買い物は「感情」が大きく揺れ動くので、いつもゆりも理性的に行動するぐらいがちょうどいいのかも知れませんね。こうやって金銭的なガイドラインを設けて、なんのために「稼ぐ」のかの目標を持つことで「使う」にも意味が出てきます。
新しいマネー・ストーリーは、自分が何を持ちたいかを決めることではなく、自分が何になりたいかを決めるところからはじめるのだ。
急がば回れ。人生の目的を見定めた上で、どれくらいの「稼ぎ」が必要で、何に「使う」のかが決まるわけですね。「お金」は生き方に深く関わります。本当はしっかり向き合い続けなければならないのですね。