20歳のときって何をやっていましたか?
ボクは学生で哲学や思想を先輩たちと夜通し議論するような生活を送っていましたねー。その頃は自分が仕事している姿なんてまったく想像つかず。過去を振り返ることってあまりありませんが、こんなタイトルだけを見ると、振り返ってしまいます。
『20歳のときに知っておきたかったこと』ティナ・シーリング
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
- 作者: ティナ・シーリグ,Tina Seelig,高遠裕子
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2010/03/10
- メディア: ハードカバー
- 購入: 475人 クリック: 17,353回
- この商品を含むブログ (395件) を見る
これは、スタンフォード大学の起業家育成の講座の開講している先生が書いた本です。20歳のときに・・・と書いていますが、既存のレールの上を走ることに疑問を感じたら読むといいかもしれません。
こんなことを言っています。
- 面白いのは、現場にいる人ほど、日常的に問題にぶつかっているので、その状態に慣れ切ってしまい、問題に気づきもしない。まして、それを解決する独創的な方法など思いつかない。
- 人間は2つのタイプに分かれることがわかってきました。自分のやりたいことを誰かに許可されるのを待っている人たちと、自分自身で許可する人たちです。
- 自分自身の内面を見つめて、やりたいことを見つける人がいる一方で、外からの力で押されるのをじっと待っている人もいます。わたしの経験から言えば、誰かがチャンスをくれるのを待つのではなく、自分で掴みに行った方が良い面がたくさんあります。
なんか、読んでいて「ハッ」としませんか?
この本を2年前に読んでいたらもっといまのフリーランスな生き方を早めていたかもしれません。いままでやってきたことを何かのタイミングで止めるってことのほか難しいです。惰性とわかっていてもいまのスタイルや生活を変えることは難しい。ただ、どこかでやめないと、生きる屍となるかもしれません。
何かをやめると、じつは驚くほど元気が出ます。決めるのは自分であり、その気になればいつだってやめられることに気づきます。自分で自分を檻に入れ、見張りをする必要などないし、うまくいかない場所に引きこもる必要もありません。とはいえ、やめるのが簡単なわけではありません。
この言葉の意味がよーーーーくわかります。惰性で好きでもなくなった仕事をやめると、物凄く元気が出ました(白髪まで減った)。自分が何を成すべきなのか? 何を成したいのか? 込み入った問題をクリアにしないといけませんが、そこから内なる情熱が見えてくるものです。
ただ、
情熱は出発点に過ぎません。自分の能力と、それに対する周りの評価を知っておくことも必要です。とても好きだけれど、必ずしも得意ではないことそ仕事にしようとすると、悩みが深くなります。
ということに気をつけないといけません。「好きなことを仕事にする」ってよく聞きますが、そんな甘いものではないでしょう。そもそもそれが本当に好きなのかどうかも怪しいことが多いと思います。ただのアコガレである場合も多い気がします。
だから、
いろいろ試すことが重要なのです。自分にはこれしかないと早いうちに決めつけてしまうと、行き先を間違う可能性が高いのです。
ということなんでしょうね。やはり、試行錯誤を一はやくやってみる。適不適ははっきりいってありますから。「何でもできる!」なんて甘ったるいことを思っていては持続可能な生活はできません。自分にとって現実的なデキるパターンを構築することが大事じゃないですかねー。
20歳のときに・・・と、いわずとも3年以上の会社生活を経た後に読むとちょうどよいかもしれません。なかなかよい本でした。