前回からの続きです。
いま自分に起こっている症状は、もしかして、
「過敏性腸症候群」
ではないか!
と思うようになったのは20年ほど前、本やネットで胃腸の症状のことを調べていくうちに、「過敏性腸症候群」という病気があることを知りました。ただその当時は、情報も少なく、よい薬や治療法にありつくことはありませんでした。対処療法として整腸剤や抗不安剤を服用するぐらい。で、結局、整腸剤も、抗不安剤も決定的に効果があるわけでもなく、転職してストレス負荷が軽くなり症状が緩和したような・・・。
「過敏性腸症候群」とは
英語でIrritable Bowel Syndrome(敏感な腸の症候群)と記し、略してIBS。
IBSには診断基準があって、次のことで当てはまればIBSであることが濃厚です。
■IBSの診断基準(ローマⅢ基準)
最近3ヵ月の間に、月に3日以上にわたって腹痛や腹部不快感が繰り返し起こり、下記の2項目以上ある。
1.排便によって症状が軽減する
2.発症時に排便頻度の変化がある
3.発症時に便形状の変化がある
まあ、見事にこれに当てはまってしまうんですよね。
なので、自覚症状として、ボクはIBSだな~って思ったわけです。
更にIBSでは、下痢型、便秘型、混合型、分類不能型の4タイプがあり、ボクは確実に下痢型です。
あれから20年が経ち、IBSの治療はどこまで進んでいるのか?
どうやら、2008年から下痢型向けの特効薬が使えるようになった模様です。
これはかなり心強い!
ともかく、一度病院へ行って診てもらおうと思い、ネットでIBSを治療として扱っている胃腸科を探して、予約して行ってきました。
これまでのことを一枚の紙にまとめて、問診票に添付して看護師さんに渡しました。それをベースに先生と話しながら、下痢型のIBSと診断され、さっそく特効薬の説明がされました。
その特効薬の名前は、
「イリボー錠」。
1日1回1錠。多くても2回まで。下痢型IBSの人でも便秘になる人もいるのでそうなりそうな場合は日を開けて服用するようにとのこと。
まさか、このボクが便秘なんて・・・。このイリボーは体内神経伝達物質セロトニンの作用を抑えることでIBSによる下痢や腹痛などの症状を改善する薬
だそうです。
で、さっそく、翌日からこのイリボー錠を服用してみました。
イリボーを服用してから、腹痛排便がほとんどなくなり、自然排便へ。
これは素晴らしい、自分が普通のカラダになったような感じです。自然排便最高!
そして排便後の誘発排便もなくなり、緊張による排便もかなり緩和され、結論としては、ボクにはかなり効きました。
IBS下痢型の特効薬。こういうのが欲しかったんですよね。このイリボーとの出会いはボクのQoLを大きく向上させる予感がしています。IBSのために、いろいろ控えていたことが実行可能になるということです。活動の幅が断然増えそうな予感です。