思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

なんちゃってSEでした2(現場に投下される!)@棚卸し


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この記事は前回からの続きです。

strengths.hateblo.jp

 

無事、研修が終わり試用期間は卒業となり正社員となった。

 

ボクの配属先が正式に決まるまでは、ExcelやWord、PowerPointで頼まれた資料をつくるような雑務をこなしていた。

 

ほぼ一緒に研修が終わった同僚がいて、その同僚と「どんなところへ行くんだろうね?このままの方がラクちんだねー」なんて話をしていた。

 

1週間もしないうちに配属先というか、出向先(お客様のところでの開発)が決まった。社長の話によると、一足お先に出向へ行った同僚と同じところだった。さらに、ほぼ一緒に研修が終わった同僚も同じところだった。

 

さらに、会社の先輩たちがすでに5人ほどそこに出向していて、さらにボクら新人が4人追加されるということだった。

 

後からわかったのだが、その時、納期予定から1か月遅延していたらしい。そんな状況で、ド新人を4人も投下していいものだろうか?

 

研修を受けていた本社はクルマ通勤OKで、クルマで片道20分だったけど、出向先は電車とバスで1時間以上かかるところだった。

 

8時45分までの出社となった。朝の電車に乗る機会などほとんどなかった。平日朝の「中央線」通勤が地獄だとういのは初日にわかった。

 

それがきっかけで、もうちょっと職場に近いところへ引っ越すこととなった。それでなんとか通勤は1時間以内に。

 

先輩と同僚と駅で待ち合わせして、バスにゆられて、出向先についた。出向先の建物は、窓の少ないばかデカイ箱だった。精彩を欠いた多くの人たちが、その箱の中に吸い込まれていくように入っていった。

 

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Photo by Sigmund on Unsplash

 

ボクはそれをみて不安と緊張が全身にみなぎってきた。連れていかれた部屋は広くて300~400人はいるんじゃないかと思えるような部屋だった。

 

その一角に連れていかれて、はじめてみる先輩たちと対面して、ご挨拶。ギャグをひたすらいう先輩、信頼できる上司、なぞの課長(と言われる人)、社長の甥っ子というメンツだった。

 

そこのチームリーダーはどうやら「信頼できる上司」さんで、その上司から何をやるかを聞いた。ボクらはどうやら、「テスト設計書」なるものを作成するらしい。

 

 

「テスト設計書」

 

 

ボクの頭の中は?????だらけ。

 

会社の研修ではまったく触れられなかった用語だ。

 

 

ポカーンとしてるボクらの顔をみて、そのとき上司は次のように説明した。

 

 

作ったプログラムが「プログラム設計書」通りに動くかどうかを、テストするためのドキュメントで、それをExcelで作成する。

 

 

プログラムを書くわけではないのか、、、、

と、少し気が楽になったが、それはまだ何も知らないだけであった。

 

 

次に、一人ひとりこのプログラムはこういうように動くのが正解なんだよ!ってことが書いてある「プログラム設計書」を渡された。

 

 

これが、日本語で書いてあるはずなのに、何を書いてあるかまったくわからない。

 

 

じゅうへん・かごのうしょり・・・・・プログラム設計書

 

 

という長くて聞きなれない言葉がタイトルとして書いており、一通り読んでみたが、何が目的で何をどうしようとしているのかまったくもってわからなかった。

 

 

同僚にも聞いてみたら、何がなんだかさっぱりわからないと言っていた。それを聞いて一安心。わからないのはボクだけではない。わからいのが普通なのかも。

 

 

そして、何もわからないままその日の定時17時45分が近づいてきた。

 

 

上司が

 

「今日はもう帰っていいよ。帰れるうちにかえってかえっておいたほうがいいから」

 

と。

 

 

「何もわからないまま」ということが、かなり不安な精神状態にさせることを思い知りながら、ぐったりして、その日は帰宅した。

 

 つづく。