思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

なんちゃってSEでした5(やっと全体像がみえた!!)@棚卸し


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この記事は前回からの続きです。

 

strengths.hateblo.jp

 

自分が何をやるべきなのかもよくわからないまま、1週間が過ぎて全体の進捗会議で、担当しているタスクの進捗が0%なのに、50%とか適当なことをいって、それがK社のエライ人にバレて大目玉をくらい、担当を外され、自社メンバーの雑用係になった。

 

雑用といっても、みなさん各々のタスクに没頭して取り組んでいるので、ボクの手を借りるようなこともそんなになさそうでした。やっていたのは、資料の整理とか、ドキュメントの印刷ぐらいかな。

 

他のメンバーや上司のAさんには申し訳ないが、正直、気がラクになっていた。正気に戻った感じすらあった。

 

 

そこで、今回の案件がそもそもどういったものなのか、全体像を自分で調べてみる気になり、課長やAさんに、

 

全体像が分かるような資料があれば見せてください

 

とお願いしたところ、課長から分厚いキングファイルが数冊渡された。

 

 

課長からは「そんなもんみてどうするんだ?」みたいなことを言われた。

 

 

このシステムが一体なんなのかを知って、自分なりにまとめてみようと思っただけのことなのだけど、課長も他のメンツも全体像に興味はなさそうだった。

 

 

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さっそく、資料をじっくりと見て見ると、、、、

 

 

冒頭に、この開発案件の目的と内容がちゃんと書いてある!

 

 

このとき、はじめて、やっていることの全体像がわかった。

 

 

それは、ある基幹システムのシステムリニューアルであった。開発規模はめちゃくちゃでかい。日本国内の大手のITベンダーがすべて参画しているような超巨大プロジェクトであった。

 

ハードに関しても、汎用機から端末まですべてリニューアル。ソフトウェアも当然のことながら全てリニューアル。かなりのおおがかりなプロジェクトだ。発注元は官。全体を統括しているのは、情報サービス企業としては日本最大のN社。

 

 

ソフトウェアはユニットA、B、C、D・・・と分けられていて、ボクらがいた部屋は最大ユニットAであった。

 

 

このユニットAの開発に、請負った会社が先ほどのN社とは別のN社でその下請けにさらに4社ほど。その1社であるK社のさらに下請けにうちの会社がいることもわかった。総勢500人ほどが関わっていることもわかった。

 

 

開発期間は最終的には5年ぐらい。そのときは第1フェーズの2年目でその終わりの頃で、ユニットA全体が遅延しているようだった。

 

 

これで、全体像がわかり、デカイ部屋にいるここの人たちが何をやろうとしているか、漠然だがわかった。

 

 

さらに、資料を読み進めていくと、K社が担当ていいるのが、ユニットAの中でも、ユーザーの情報変更や、お金の返金に関わるシステムであったので、かなり念入りにシステムが構成されてることもわかった。

 

 

そのキングファイルの中には「要件定義書」「基本設計書」があり、これがわかりやすかった。そこからさらに、「詳細設計書」を読んで、より詳細がみえてきた。最後の方に「プログラム設計書」があって、これが一番分量が多かった。

 

 

どうやら、資料には読むべき順番みたいなものがあって、

 

要件定義書

 ↓

基本設計書

 ↓

詳細設計書

 ↓

プログラム設計書

 

 

と、こういう順番で読んでいくことでボクにも理解できた。

 

 

システムの開発工程では当然の知識だけど、その時のボクはこういうことは全く知らず、このときはじめて知った。

 

 

これで、頭の中がかなりクリアになった。はじめっから、これを説明してほしかったなーっと思いつつ、自分なりにわかるようにノートにまとめ、それをまたExcelにして全体図を書いて整理した。

 

 

そして、続けて読んでいくと、、、、

 

 

なんと!!!ボクが担当していた「じゅうへん・かごのう・・・」を説明している基本設計書があったのだ!

 

それを読んで、何をするシステムかもわかった。じゅうへんは「住所変更」、かごのうは「過誤納:間違って多く納付されたときの処理」であった。

 

 

やっと、「プログラム設計書」にたどり着き、ソースレベルの一歩手前まで近づけた。

 

 

 だいたい、1週間ほどかけて、K社が関わっている、詳細設計書レベルまでは読み込んで、うちの社が担当しているモジュールの「プログラム設計書」はすべて目を通した。

 

 

つづく。