投稿日:2021年3月17日
欲しいもの買ったり、サービスを受けるには「お金」が必要だ。買う直前までは、欲しいものが手に入ることをと考えると気分が高揚する。
もちろん、購入したあともその高揚感はある。
だが、それほど長くは続かない。入手したことによって高揚感は消え去っていく。
購入したものの中で、今も高揚感や幸福感をあたえてくれるようなモノはどれほどあるだろうか。
一度、所有してしまうと、あることが当然となる。買ったモノを使ってなんらかの価値を生み出さないと気分を上げてくれるようなことはなかなかない。
では、どういったお金の使い方であれば幸福度を上げることができるのか?
この本の中で、その幸福度を上げる3つの方法が提唱されている。
幸福度を高めるお金の使い方として、
- 友人・恋人と旅行などの経験にお金を使う
- 単にモノを購入するのではなく、他の人へのプレゼントやチャリティーにも使ってみる
- お金がなくなるという不安を取り除くための自動貯蓄のようなシステムを構築する
の3つがあげられている。
1.友人・恋人と旅行などの経験にお金を使う
「経験」にお金を使うことは、唯一性が強く、深く記憶に刻まれる。その経験に大切な人たちが一緒であれば最強だ。経験の価値を創造できるサービスは益々必要とされるのではないだろうか。
2.プレゼントや寄付をする
正直なところ、ボクは30代になるまで、プレゼントすることの価値がわからなかった。儀礼的なことはやっていたが、正直面倒だった。
あるとき、友人にプレゼントを贈ることとなり、友人が必要じゃなけどもらったら嬉しいモノとかサービスを考えて選んで贈ってみた。なぜか、自分自身も気分が良かったのだ。誰かのためにお金を使うって、思っている以上にいいものだ。
3.お金の不安(自動貯蓄システムをつくる)
これって、お金の使い方というよりもお金を使わない方法のような気もする。お金な入ってきては流れでていくものなので、流動的な不安定感はつきまとう。
だから、川のようなところからお金を使うのではなく、ダムのようなところにお金をためておいて、水が涸渇したときにはダムがあると思えば安心できる。
不安が軽減されるだけで、幸福度は上がるということは経験的にもわかる。
実感としては、不安がゼロになるわけではないが、お金の蓄えがあるということはかなり心強い。さらに貯蓄よりも積立投資のような貯め方をすれば(リスクはあるけど)、貯金よりも増える可能性はかなり高い。
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お金は何かを交換する際の道具であるが、使い方によって幸福度も左右することは、なんとなくわかっていた。ただ、こうやって幸福度を上げる使い方がわかったのであれば、より上手くお金を使っていこうと思う。