なかなか仕事で成果を出せたという実感をもてないことが多かったりします。そんなときに読むといい本があります。それがコレ↓。
プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
- 作者: P・F.ドラッカー,Peter F. Drucker,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2000/07/01
- メディア: 単行本
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ドラッカー先生の本で一番有名な本(たぶん:汗)である『プロフェッショナルの条件』に、これをテーマとした章がありました。
なぜ成果があがらないのか
この本でドラッカー先生は、成果をあげる能力について教えてくれています。この本では、今の社会は組織社会で、組織社会の中心的存在は、頭脳を用いて仕事をする知識労働者のことだそうです。なので、ここでいう「成果」とは知識労働者の成果をいうのですね。そして、次のように言われております。
知識労働者は、それ自体が独立して成果となるようなものを生み出さない。溝、靴、部品などの物的な生産物は生み出さない。知識労働者が生み出すのは、知識、アイデア、情報である。それらの生産物は、それだけでは役に立たない。
ここ大事なとこだと思いました。「それだけでは役に立たない」のです。ほんじゃーどうすりゃ役にたつのか?
自らの成果を他の人間に供給すること
他の人間に供給(サービス)できて、はじめて知識労働者の成果と言えるということです。まさにGIVEですね。GIVE×GIVE×GIVE×GIVE×GIVEってありますが、やはり、GIVEできることって自体スゴイことだと思います。自分は他人に何をGIVEできるのか?んーすぐに出てこない(汗)。
組織に働く者の置かれている状況は、成果をあげることを要求されながら、成果をあげることがきわめて困難になっている。
たしかに、結果を求められます。それは現実的には売上(利益)向上ですね。ただ、そうスンナリとできるもんでもないです。その理由について、ドラッカー先生は「自分ではコントロールできない4つの大きな現実」を通して言われております。
1.時間はすべて他人にとられる
会社勤めそのものが時間を拘束されることになります。会社で自分お仕事に没頭したいですが、他人(客、会議、上司、同僚、後輩)に時間がとられてしまいます。
2.自ら現実の状況を変えるための行動をとらない限り、日常業務に追われ続ける
ただただ日常業務に追われ続けると、気づいたら1年たってしまったなんてことがあります。ラットレースのようにひたすら走って疲弊するだけです。変えるには、先ずこの業務に追われるということから脱却しなければなりませんね。
3.組織で働いているという現実
他の者が彼の貢献を利用してくれるときのみ、成果をあげることができる現実。
通常、成果を上げるうえでもっとも重要な人間は、直接の部下ではない。他の分野の人、組織図の上では横の関係にある人である。あるいは上司である。それらの人と関わりをもち、自らの貢献を利用してもらい、成果に結びつける。
4.組織の内なる世界にいるという現実
組織の中に成果は存在しない。すべての成果は外の世界にある。
客が製品やサービスを購入し、企業の努力とコストを収入と利益に変えてくれるからこそ、組織としての成果がある。組織の中に生ずるものは努力とコストだけである。
まあ、いろいろとキビシー現実があるわけですが、それでも成果を出しすことでやりがいを得たいですよね。なので、成果をあげる人になるためにどうしたらいいか・・・・。
成果をあげる人
成果をあげる人に共通しているのは、自らの能力や存在を成果に結びつける上で必要とされる習慣的な能力がある。成果をあげることはひとつの習慣的な能力の集積である。習慣になるまで、いやになるほど反復しなければならない。
ちょっと、抽象的な内容となってしまいましたが、愚直なまでにモノにしようと思ったことを続ける。これに尽きますね。人にGIVEできるスキルを身につける。スキルを身につけるなら、人にGIVEできるものにする。んー、なんかわかってきた気がします。