思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

いかにして他人の心や関心を知るのか? @ 『ケチャップの謎』


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 『天才-成功する人々の法則』や『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい 』のマルコム・グラッドウェルの新著です。『天才-成功する人々の法則』に続き勝間さんが翻訳をされたそうです。R+さん、講談社の青木さん、献本ありがとうございました。
 
『ケチャップの謎』マルコム・グラッドウェル著

 
 マルコム・グラッドウェルが「THE NEW YORLER」で書いてきた記事の傑作選である。マルコム・グラッドウェル本人が気に入っているという記事を次の3つのカテゴリーに分けた内容となっています。
 

  1. 何かに取り憑かれたように何かを成し遂げたマイナーな世界の天才たち
  2. 代表的なパラダイムや人間が経験した出来事を体系的に理解するための方法
  3. 他人に対して行う判断

 
 出来事に対しての第3者の意見を述べるという記事ではなく、その出来事の当事者・関係者たちが出来事に対して如何に感じ、如何に思い、どう考えたを記事にしているようです。
 

その問題を、誰かの目を通して、他の人間の頭の中から眺めてみたらどうなるだろう?

 
 人は自分が感じたり、思っていることは他の人も自分と同じように感じて、思っているのだろうと考えがちです。でも、実はかなり異なっていることが多いと思います。自分と他人を同一視する傾向があるのですよね。そこからコミュニケーションミスが発生することが多いのですが・・・。
 
 この本の冒頭では、実演販売の天才や俊逸なケチャップをつくりあげた人たちが、その当事者としてどのように感じて思い、どんなことを成してきたのかが紐解かれています。興味深く読める内容です。そこから、学べることや気付きは大きいと思います。第三者として引き離して観るだけではなく、当事者の視点からモノゴトを観て考えることは、新たな発想が生まれそうです。
 

マルコム・グラッドウェルの著書

天才!  成功する人々の法則

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急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則 (SB文庫)

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第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

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