思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

「正解主義」ではなく「修正主義」で @ 『さびない生き方』


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小学校、中学校、高校。中等教育で習ってきたことには何らかの「正解」があります。12年間も「正解」があることが前提の教育を受けてきたわけだから、物事には決まった「正解」があると無意識のうちにきめてしまいがち。「正解」以外は「間違い」と思ってしまう。
 
仕事へ就くようになっても、その無意識の「正解がある」感覚を拭い去ることってなかなかできません。現実の社会生活や仕事の問題には決まった「正解」など無いに等しいです。もちろん教科書もないし、探せば答えがみつかるわけでもない。一晩寝れば問題が解決するわけでもない。
 
仮に「正解」を求めても、現実の問題が解消する保証は何もありません。解決へ向けて動いた瞬間、物事の様々な状況が天気のように変化するからです。現実世界はかなりダイナミックです。
 

リクルート藤原和博氏が『さびない生き方』の中で、こんなことをいわれています。

さびない生き方

さびない生き方

 

トライ&エラー。試行錯誤でいいんです。間違ってもいいし、チャレンジすれば2分の1の確率で失敗するのは当たり前です。だから、「正解」を一発で出そうとせず、手数をなるべく多く出して、細かく修正しながら生きて生きましょう。「正解主義」ではなく、「修正主義」でね。

 
 
動きながら、試しながら、状況の変化をみて修正しながら進んでいく。それを「修正主義」と藤原氏は言います。正解はないけど、間違いへの修正を繰り返していくなかで、よりベターな状態へと近づけていく。正解へとたどり着く直線ではなく、漸近線のようです。
 
別の見方をすれば、修正を繰り返しながら、自分自身のあり方を固めているのではないかと。その渦中で自分自身がわかってきて、みえてくるんじゃないかと思います。
 
 

自分には何ができるのかをはっきりさせて、その技術に集中し、それ以外は、なるべく他人のお世話になって生きるのが人生。20代、30代では、どんな練習を1万時間積むのか、これをはっきりさせたほうがいいでしょう。1万時間続けた練習の成果こそが、あなたの人生の背骨となって、40代からシャキッとたつことができるようになるのです。

 
 
自分になができるのか、できるようになるのか、できるようにするのか。1万時間かけてきたこと、これからかけること。そのことを固めながら自分なりの切り口をつくり、自分なりの「暫定解」が出せるようになるんじゃなかと思います。
  
そう思うと、ずーーーーと磨き続けることで、ボクの人生はさびることはなさそうです。