ボクは緊張したり、焦ってくると、早口になって滑舌も悪くなり、言葉につまってしまいます。話す相手がいるのでなおさらその度合いが強まるのです。意識して普段よりもゆっくり目に話すことを心がけていけばいいのでしょうけどね。やっぱり気持ちを落ち着けることが大事なんだと思います。そんなことを小池龍之介さんが『考えない練習』の中で書かれていました。
- 作者: 小池龍之介
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早口になっていると気づいたら、途中で一拍おくのも効果的です。自分の気持ちも落ち着きますし、聞いている側を休ませてあげることにもなります。人は過剰供給されるとほしくなり、希少価値が高いとほしくなりますから、タイミングを見ながら、少しもの足りないぐらいに供給するのも、結果として人を惹きつける効果があるでしょう。
「途中で一拍おく」。この一拍をつくれるかどうかですよね。話すことを意識的に一度とめて、間をつくってまた話すような感じでしょうか。ボクは以前、小池龍之介さんの話しを直接聞いたことがあるのですが、まさにこの「一拍をおく」をされていました。かなりゆっくり目の話し方で、文と文の間、つまり「一拍をおく」が3〜5秒ぐらいあったと思います。会話の中の3秒って結構長いですよ。プチ沈黙に感じる人だっていると思います。でもその間があるから、そこに感情の整理や相手の話したことの咀嚼になるのでしょうね。
聞く側の立場で考えれば、多くのことをバーーーーッと言われると、過剰供給となって、話していることがぜんぜん耳にはいってこなくなります。コップからあふれた水のように。または何かの言葉にひっかかると、そこから先の言葉が入ってことなくなることもあります。
話しをするときは、いつもの8割ぐらいにゆくり話すように意識して、気持ちが焦ってきたり、緊張してきたら、意図的に一拍の間をとるようにしてみようと思います。