時間を切り詰めて仕事を頑張っているけど、なかなか良い成果が出せない。やり方が悪いのか? 上司や先生、コーチに言われたことはやってきたはずなのに、、、、どこを間違ってしまっているのだろうか?
仕事や勉強をとにもかくにも頑張っているのに、なかなか良い成果を出せない人にオススメな本がコレです。
『成功と幸せのための4つのエネルギー管理術―メンタル・タフネス』
著者のジム・レーヤー氏は、「プロスポーツ選手が厳しいプレッシャーのもとで最高のプレーを続けることを可能にしているのものは何なのか?」を研究してきた。
能力や技術があったとしても常に100%発揮できるわけではなく、それができるかどうを決める鍵は「エネルギー」にあることがわかったのです。
そのエネルギーを
「最も効果的に管理するにはどうすればいいのか」
がこの本のテーマとなっています。
さらに、このエネルギー管理術はプロスポーツ選手だけではなく、ビジネスパーソンにもあてはまるのです。
では、目次をみてみましょう。
目次
第Ⅰ部 フル・エンゲージメントの力
第1章 フル・エンゲージメントとは何か?
第2章 ロジャーの場合
第3章 ストレスと回復のバランスをとる
第4章 肉体のエネルギー
第5章 情動のエネルギー
第6章 頭脳のエネルギー
第7章 精神のエネルギー
第Ⅱ部 トレーニングシステム
第8章 ステップ1----目標を定める
第9章 ステップ2----真実と向き合う
第10章 ステップ3----行動を起こす
第11章 その後のロジャー
では、ざーっと、要点をまとめてみましょう。
第Ⅰ部 フル・エンゲージメントの力
第Ⅰ部は「効果的なエネルギー管理」がテーマです。
すぐれたパフォーマンスを引きだす鍵は「時間」ではなく、「エネルギー」にある。パフォーマンスの成否はエネルギー管理の上手下手にかかわっている。
そして、エネルギーが最も効果的に発揮できる状態のことを「フル・エンゲージメント」と呼んでいて、そのためには、次の4種類のエネルギーを利用します。
1.肉体面のエネルギー(量:high/low)
2.情動面のエネルギー(質:positive/negative)
3.頭脳面のエネルギー
4.精神面のエネルギー
これら4つのエネルギーは密接に関連しているが、特に、1.肉体面のエネルギー、と2.情動面のエネルギーが基本となる。あわせてhigh-positiveになることがフル・エンゲージメントの状態なのです。
また、
エネルギーは使いすぎても、使わなくても無くなってしまう。エネルギーの消費と回復のバランスをとることが肝心
なのです。特にエネルギーの回復、つまり「休養」が疎かになりがちです。「休養」をしっかりとることもエネルギー管理の一環となっていといいます。
また、
肉体面・頭脳面のエネルギーに関しては、トレーニングをすることで、年齢に伴う減少のスピードを遅らせることができ、情動面・精神面についてはどんなに高齢になってもエネルギー量を増やしていくことができる
といいます。
そして、このエネルギーを増やすには
トップアスリートのようにトレーニングのなかで自分の限界を超えて頑張ることを体験する必要がある
のです。
限界を超えないと、一歩抜けていけませんからね。それをトレーニングで行うことによって、骨折や心の病を招くような過剰な限界を超えるリスクを減らすことができるわけです。
これらの4つのエネルギー量を、いかにトレーニングしながら増やしていくかを述べているのが
第Ⅱ部 トレーニングシステム
です。
生活を変えるためのトレーニングシステムとして、
「目標・真実・行動」のプロセス
をあげています。
自分にとっての価値基準は何で、その価値基準で行動するための「目標を設定」し、進むべき道を明確に描き出すために、現状を包み隠さず直視して「真実と向き合い」、持続可能な計画を立てて「行動を起こす」という3段階のプロセスがあります。
これらのプロセスを通して、大事なときに「フル・エンゲージメント」状態を持っていけるようにエネルギーを自己管理できるようにするのです。
プロスポーツ選手は、このトレーニングにかなりの時間を割いていますが、ビジネスパーソンはどうでしょうか? こういったトレーニングに割いている時間はほぼ皆無ではないでしょうか?
まとめ
仕事でよい成果を出したのであれば、 ビジネスパーソンも「時間」のマネジメントだけでなく、まず先に「エネルギー」のマネジメントを行い、エネルギー管理のトレーニングを実施する。
いつもさまざまなプレシャーにあるビジネスパーソンこそ、エネルギー管理のトレーニングに時間を割いて、徹底的にエネルギー管理をできるようにしたいです。そうすれば、仕事の成果は現状とは大きく異なるようになるかも知れません。
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