思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

初めての転職活動(なんちゃってSEでした8)@人生の棚卸し


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以前の記事で書いたことだが、ボクはシステム開発の仕事をしていた。勤務していた職場はなかなかハードなところで、平均すると月250~300時間働いていた。

 

strengths.hateblo.jp

 

 

通勤はdoor-to-doorで片道1時間半ほど。その大半は電車・地下鉄に乗っていた。9時出社なので、7時半前には家を出て電車に飛び乗る生活が続いていいた。

 

しばらくして、ボクはIBS過敏性腸症候群)らしき症状を発症した。胃腸科、心療内科を受診し、薬を服用されて、服用していたがほとんど良くならず。

 

自宅から職場まで1時間半で行ける場所だが、朝は出社するのに2時間余裕をみていた。なぜなら、家を出たときは問題なくても、電車に乗っている途中で腹痛と下痢がはじまるからだ。

 

特別快速には乗らず、各駅停車に乗って、1,2度途中下車してトイレへ駆け込む。そうすると2時間はかかってしまう。会社につくと、そんな症状はどこかへ消えてしまうのだ。

 

勤務するようになって1年半ほど経ってから、こんなふうになった。上司や社長にも相談したが、「もうちょっと頑張ってくれ」と言われ、それがずるずると続き、いよいよ、会社をやめるしかないかなと思うようになった。

 

20年ほど前のことなので、このIBS症状は周りに理解されにくく、ボク自身も謎の症状に困っていた。お医者さんからは仕事によるストレスと言われていたので、それは自覚があった。

 

 

■転職サイトに登録

いきなり辞めるような無謀なことはもちろんしない。まだギリ20代前半であったので、IT系の転職サイトに登録していろいろな会社を探した。

 

しかし、求人のあるIT系の会社はことごとく、23区内で新宿などの山の手線内側にあった。それでも、今よりマシかなーと思いつつも、朝の地獄のような通勤が大きく変わることはないと思い、暗澹たる気持ちになった。

 

 

■なかなか転職先が見つからない

23区外や近隣県まで探すが、なかなか思うようにみつからない。そこで、求人広告に勤務していた先輩に相談すると、「地元近辺で会社を探したいのなら、新聞と一緒に配布される「折込求人広告」やハローワークだよ」と、勧められた。

 

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Photo by Ben White on Unsplash

 

■新聞の「折込求人広告」

平日は会社に普通に朝から夜遅くまでいたので、平日のハローワークはいけない。手軽なのは新聞の「折込求人広告」だ。土日の新聞に挟んでいることが多かった。

 

新聞の「折込求人広告」ってバイトの募集だけなのかと思い込んでいたけど、地元の会社での求人が多く、パートも正社員も両方扱われていて、思っていた以上に正社員の募集があったのだ。

 

 

■転職先をみつける!

それから、「折込求人広告」をそうして探していると、システム開発の仕事ではないが、「PCインストラクター募集」の文字が目にとまった。

 

うーん、システム開発の仕事ではないけど、まあ、使い慣れたパソコンを使う仕事ではわるから、リハビリとしてもいいかしれない・・・・。

 

そんなことも思いながら、キャリアチェンジになるのかな?と思いつつ、そこの会社に電話してみることにした。

 

話をきけば、すぐに面接が可能とのことなので、翌週なら伺えると伝えて、採用面接の応募した。

 

 

■面接

その会社は、場所はこれまでの都内とはまったく逆方向にあり、電車で30分もかからないところだ。会社は最寄り駅からも近い。

 

さっそく、会社は半休をとって、面接に行った。電車に乗って気づいたのは、その会社の方向が都心とは逆方向だからかのか、空いているのだ。ところどころ座れそうなぐらいの空き具合なのだ。

 

これは期待してしまう。この会社に採用されたら、通勤がこんなにラクになるのかと。

 

面接は部長面接1回で終わり。これまでの経歴やできることなどいろいろ聞かれたりした。そのときに、業務内容がPC教室のインストラクターだけではなく、インターネットプロバイダー業務や、顧客のシステムサポートなどがあるときいた。

 

正直、どの業務もまったくの未経験だったけど、内容的にはイケるだろうと思い、「御社で働かせて頂きたい」と伝えた。

 

 

■採用決定

翌週、ボクの携帯電話に、アドレス登録していない番号から電話があった。出てみると、その部長の携帯電話からの「採用通知」の電話であった! 

 

勤務開始は、今の職場での後処理もあるので、翌月からということにして頂いた。

 

とにかく、無事、次の仕事が決まったことに安堵した。それと同時に今の会社に、「辞める」ことを伝えなければならない。

 

体調不良のため辞めたいということ社長に伝えた。体調のことも心配して頂き、途中で戦線離脱することを申し訳なく思った。

 

ただ、システム開発のフェーズが変わるときでもあったので、タイミングよくその月で辞めることができた。しかも、3週間ほどの有給休暇があったので、全て使うことにした。

 

2000年のまだ夏の暑さが残る頃のことであった。

 

<続く>