思ったことを「メモ」にとっておく

主に読んだ本の備忘録として「本の抜き書き」と「思ったこと」を書きつづり、さらに本以外のことでも「メモしたこと」、「考えたこと」についてつづっているブログ

30代半ばで進むべき方向を迷っていたときにやったこと@「ひとり合宿」


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投稿日:2021年3月20日

 

 

今から10数年前、ボクは「仕事をどうすべきか」ついてあれこれ悩んでいた。30代中頃のことだ。

 

当時の職場は、待遇、環境、人間関係ほぼ満足していた。でも仕事内容へのエンゲージメントがボクの中でかなり弱っていた。そのときやっていた仕事に充実感をほぼほぼ感じれなくなっていたのだ。

 

転職は何度かしていたが、それは同業界であったので、それほど悩むこともなかった。しかし、このときはその業界の仕事全般に興味を失いつつあったので、違ったことをやりたいということは確かだった。

 

とはいえ、「何をしたいのか」が明確であったわけでもない。ただ漠然とそのときの仕事を離れたいと思っていた。その会社に不満を持っているのなら、同業種に転職すればよいが、そのときはそうはいかなかった。

 

プライベートでもいろんな活動に参加していたので、他業種の人とも交流があった。そこから妙な刺激を受けていたこともあったと思う。

 

なんで今の仕事についたのか? これまでどうやって仕事に向き合ってきたのか? 学生のときは何をして、どうなりたかったのか? 今はどうしたいのか?

 

 

そんなことを考えているときに、大手企業を辞めて、起業している友人から強く勧められたのが、

 


ひとり合宿

 


であった。

 


その友人が言うには、ネットやスマホ、本といった外部情報をまる一日遮断して、ひたすら自己の内面に向かい合い「人生の棚卸し」を行うという合宿だそうだ。その友人が起業するときもやっていたそうだ。

 

友人は言うには「自宅ではなく、宿泊できて完全に一人になれるような非日常な空間」がよいという。そういう状況をつくることで、自分の内なる声に真摯に耳を傾けることができるということだった。

 

このことを友人から聞いたボクは、さっそくやってみようと思い、「ひとり合宿」をできそうなホテルをネットで探した。

 

 

条件は、

 

1.13時頃にはチェックインできる

2.翌日の13時頃にチェックアウトできる

3.食事は夜と朝のみ

 

の3点だ。

 

 

これで、ホテルを探したけど、チェックインが15時以降でチェックアウトが10時のところがほとんどで、しかも融通がきかない。翌日の13時頃のチェックアウトだと延滞になるし、ホテルによっては2泊分になると言われた。

 

なので、ホテルはやめて旅館を探すことにした。いくつかの旅館に電話をかけて聞いてみると、数件目で上の3つの条件を「1泊分でOK」と了承してくれる旅館が見つかった。

 

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有休を2日間とって、平日に「ひとり合宿」をおこなった。

 

その旅館は自宅からクルマで2時間ほどかかるところにあった。各部屋にトイレや風呂はついてない。周りは自然で囲まれていて、すぐそばに川が流れていた。

 

13時前に到着し、事前に電話で話していた通り、昼から翌日のお昼頃まで部屋を使わせてもらった。旅館の方には、「食事の時間以外は清掃とかも一切不要」と伝えておいた。

 

部屋に入って、最初にやってことは、ケータイの電源を切ることだ。外からメールや電話が邪魔とならないようにするためだ。もちろんインターネットにもつなげない。

 

持っているのは、無地のA3ノートとカラーペンぐらい。これまでの人生の棚卸しを「マインドマップ」で書いてみたり、ただただ箇条書きに殴り書きしてみたり、とにかく自分の内面にあるものをアウトプットした。

 

最初はサクサクすすんだ。過去の自分のことを振り返っていただけだから。4~5時間、書いていると、もう何もでてこなくなった。

 

夕食とお風呂を挟んでリフレッシュして、12時頃までひたすら、自分の強みや弱み、価値観、関心の軸をどんどん洗い出していった。

 

普段使っていないアタマの部位を使ったせいか、アタマが疲れたのであろう。おかげでぐっすり眠れた。

 

翌日も朝食が終わった後から、それまで書いたことを眺めたりしたながら、自分がどうしたいのか? 何が好きなのか? といったことを書きあげる。

 

お昼のチェックアウトの時間までに、「次はどんな仕事をしたいのか」といった具体的なところまでは出せなかったが、自分の方向性・趣向性は見えてきた。

 

ネットや本といった外からの情報を断ち、ひたすら自分の中にあるものを引きずりだしてアウトプットしたことが、その後の10年の仕事の方向性を決めつことなった。

 

この「ひとり合宿」から10数年が経ち、次なる10年、2030年頃までの方向性や自分戦略をもうそろそろ練り直してもいいかもしれない。そろそろ2回目の「ひとり合宿」の頃だろうか。

 

 

進むべき方向で迷っている人には、この「ひとり合宿」をおススメしたい。答えが出るという保証はどこにもないが、真実の自分と向き合ういい機会になると思う。

 

 

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「ひとり合宿」するときに、自分の中からひっぱり出す方法がわからないときに、次の本は役立つ。

史上最強の人生戦略マニュアル

史上最強の人生戦略マニュアル

 

この本だけは、「ひとり合宿」に持ち込んでも良いと思う。この本を参考にしながら、自分への問いをたてて、内面に向き合うとよいかもしれない。