投稿日:2021年3月6日
「フォトリーディング」って聞いたことありますか?
ボクは十数年前に、勝間和代さんの『年収10倍アップ勉強法』を読んだときに「フォトリーディング」を知りました。最初は「速読法」の一種と思っていました。
十数年前、ボクは技術書、ビジネス書、各種ドキュメントなど、仕事で読まなければならない本や文章が多くありました。
「もっと文章をはやくよめたら、仕事の効率を上げることができる」と思っていたときに、目に留まったのがこの「フォトリーディング」でした。
写真(photo)をとるようにぱらぱら本をめくりながら潜在意識に情報を入れいてく……。無意識の世界で本を読むの?? 読むことは意識でやることでは?? いろいろ疑問も出ました。
友人に「フォトリーディング」のことを話すと、「かなり怪しいけど大丈夫のなの?」って心配されてしまいました(笑)。まあ、いまおもえば怪しさを伴うところがあるかもしれませんが、結論を言えば、「怪しい」と思われてしまうところはあるけど、読書手法としては役に立つところもあると思います。
■フォトリーディングとは?
フォトリーディングとは、読書技法の一種で、独特な方法で本から必要な情報を取得します。読書法というよりも、「情報検索技法」の方がピッタリかも。
NLPの専門家であるポール・R・シーリィによって、脳が画像を処理する能力を活用した読書手順として開発された読書手順です。
「フォトリーディング」には学び方法は「本」を読むことでだいたいのことはわかります。
この本によると、「フォトリーディング」は次の5段階で本から必要な情報を取得します。
1.準備:本を読む目的を決める
本を読む目的を明確にし、本から何を得たいのかをはっきりさせて、「ミカン集中法」という面白いネーミングの方法で本に集中する状態をつくる。
2.予習:読むか読まないか?決める
そもそもこの本を読むのか読まないかを決める。全て読み終わってから必要なかったなんてわかってもアレなので。目次をみたり、ざーっと全体を見て判断する。読む順番を決めたり、読まない箇所を決めたりする。また、読む必要がないと判断すれば、その時点で終了すればよい。
3.フォトリーディング:リズミカルに本をめくる
ここから怪しさを感じさせるフォトリーディングという段階です。フォト(Photo)というだけあって、本の写真をとるように、パラとめっくって写真をとり、またパラっとめくって写真をとるように、リズミカルに本をめくっていきます。しかも目の焦点にもコツがあって、文字に焦点を合わせない全体像をはあくできるような状態でこれを行います。これは活字を読んでいるわけではありません。本の情報を脳に写し取るような作業らしいです。フォトリーディングの真骨頂ですね。
ここで15分ほど時間をおいてから、再び本を開きます。
4.復習:重要なキーワードを拾い質問づくり
ここからは自分にとって本を読む目的から、本をざーっとめくり重要なキーワードを20個ほど拾い上げます。そのキーワードをもとに、この本への「質問」を作ります。
5.活性化:本の内容を活性化する
さらに休息をとって時間をおく。一晩寝かせるのがいいらしい。ここから改めて、目的と質問にそって本を高速で読み取っていく。一字一句読むところもあれば、まったくスルーするところもある。まあ、普通の読書っぽい。アウトプットしてマインドマップに現すことがおススメされていた。
こうやって本の中から情報を検索する方法が「フォトリーディング」です。
マインドマップとの相性がいいようで、本から得た情報のアウトプットとして「マインドマップ」にまとめている人も多いですね。
フォトリーディングを自分なりにやっていくうちに、「みかん集中法」とか「フォトフォーカス」といったことが本当にできているのかどうかわからなくなり、「フォトリーディング集中講座」も受けてみました。
2日間で10万円(税抜き)もする講座なので、ちょっと迷いもありましたが、ここは思い切って受けてみました。
■集中講座を受けてみて
講座の内容は本そのものでした。普通に企業研修を受けているようで面白かったです。ランチ付き(かなり高級なお弁当)で、自由にお菓子を食べ飲み物をのみながらリラックスして受講できました。
ボクが受けたときは、たしか平日受講で20名以上参加されていたと思います。外資系のIT企業に勤務している人で会社経費で受けている人もいましたね。また、大学生が自費で受講している参加者もいました。
講座ではフォトリーディング独特の手法を講師の方から具体的に教えてもらい、本からは得にくいことを学べたかと思います。また、他の参加者の本の紹介も面白かったですね。
ただ、今思えば、どうしても受けなければならないかといえば、そうは思いません。本読めば十分じゃなかなと思います。
■その後
受講したあとは、自分でも本を読むときは必ずやってみました。独特な手順もあるので、なかなか継続することが難しいかも。
フォトリーディングの自主トレを一緒にやるようなコミュニティーがあって、それにも何度か参加しました。内容よりも、ただ単にそこに集ってくる人たちとお話ししたり、情報交換することは楽しかったです。毎週のように参加していました。今もやっているのかな?
受講後、アフタフォローのような講座(たしか5000円程度、昼食代含まず)もあるのですが、一度も行ったことはありません。いつでも使えるということがあるから、逆にいかないのかもしれません。
受講後2,3年はフォトリーディングの手法で本を読み、そのうちどんどん我流になっていきました。それでも、それなりに読めてしまいます。読むというよりも、情報の取捨選択が明確になったのかもしれません。
■現在
今は、フォトリーディングの手法で使っているのは、目的設定と、キーワード抜きですかね。小説ではぜんぜん使っていなし、本を読む目的によってもかわってきます。
速読というよりも情報処理の効率化といったところがフォトリーディングの有効性を高めていると思います。知っていることは読み飛ばし、新しいところはじっくり拾っていく。WEBで記事を読むのと一緒ですね。
また、気に入った本や、気合を入れて読む本は「再読」をすることがほとんどで、その時は、精読、深堀をします。読むときの気持ちはこちらの方が俄然楽しいですね。本を堪能できるので。
ボクがやっているなんちゃって「フォトリーディング」の飛ばし読みはある意味味気ないものです。ビュッフェでいろいろつまみ食いしているようなところがありますから。素材を楽しみ、味わいような本を読んだ方が今は楽しい感じています。
■まとめ
フォトリーディングはやってみて良かったです。ボクにとって有用だなとおもった「目的設定」「キーワード選定」は役立っています。
潜在意識に情報を送るとかは、よくわからないままです。もしかしたら、そのうちわかるようになるのかな?? 結局、やっていないのでわからないままです。
そのうえで、読まない本は最初から読まない。これがボクには大事だったと思います。速読って経験値だと思うので、面白ければ、集中してさーっと読めますよね。だからそういう本に出会うことが大事だし、そんな本に出会ったら、本を読むことを楽しみたいですね。
それでは、今日も読書を楽しみましょう!
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■フォトリーディング関連の本